NS Basic/Palm 2.0での変更点

Copyright 2001 NS Basic Corporation (訳者 mizuno-ami)
NS Basicによる開発環境がメジャーアップデートし、NS Basic/Palm 2.0となりました。
ほとんどの画面を見直し、再デザイン、改善しました。

もっとも大きな変更点は、同時に複数のコードウィンドウを開き、編集できるようになったことです。
そして、画面上の情報ウィンドウを好みに応じて表示・非表示を選択でき、外観をカスタマイズすることができます。
また、プロパティウィンドウは、一般的なWindowsのIDEのように変更しました。

ランタイムは、バージョン番号が変更になった以外は、変更されていません。また、BASICの文法にも変更を加えていません。

詳細な変更点は、以下の通りです。

IDE
  1. MDIを採用しました。複数のコードウィンドウを開いて編集することができます。
  2. ツールバーを装備しました。一般的な機能、例えば、セーブ、検索、コンパイル、カット、ペースト、オブジェクトの追加、などは、ここから操作でき、また、ツールバーは隠すこともできます。
  3. ツールボックスは、場所を取らないよう、より省スペース化しました。
  4. ツールボックスも隠すことができます。
  5. NS Basicサイトの特別なIDEページへリンクする機能を追加しました。クリックすると、最新のNS Basic/Palmの情報を得られます。
  6. Webリンクは、Creater IDページへのリンクも追加しました。
  7. プロジェクトやフォーム、オブジェクト類やビットマップ類は新しいプロパティウィンドウを採用しました。
  8. 複数のオブジェクトを選択でき、整列させることができます。
  9. 同時に複数のプロジェクトを開くことができます。

Property Window
  1. 一覧表形式にしました。
  2. そのオブジェクトに編集可能なプロパティのみ表示されます。Ver.1.xでは、実際にPalmで扱えるもの、例えば、ラベルオブジェクトのHeightプロパティやWidthプロパティのような、ものを編集することができました。

Code Window
  1. 同時に複数のコードウィンドウを開き、編集できるようになりました。

Project Explorer
  1. 非表示にできます。
  2. オブジェクト類が追加・削除されても、現在の選択状態などを維持します。

Bitmaps and Icons
  1. ビットマップとアイコンは新しく、Windowビットマップ(.bmp)、GIF(.gif)やJPEG(.jpg)を使えるようになりました。これらは、コンパイル時に自動的にPalmのビットマップに変換されます。
  2. 一般的な画像形式なので、使いなれたツールで画像ファイルを作れます。Ver.2.0では、IconMakeは使いません。
  3. ビットマップとアイコンには、1,2,4および、8bitのカラー画像が使えます。
  4. 選択した複数のビットマップファイルを一度に追加できるようになりました。
  5. ビットマップを追加する場合、デフォルトで 1 bit(モノクロ)のファイルとして追加されます。もし、ビットマップのプロパティを操作すれば、他の形式のファイルを追加することができます。
  6. Ver.1.xのアイコンファイル(.icn)は使えなくなります。Icon Makeを利用して、ビットマップファイルに変換して下さい。
  7. アイコンは通常のビットマップとして追加して下さい。そして、そのビットマップファイルのリソースIDを、プロジェクトのLarge、Small Icon というプロパティに割り当ててください。
    (追記:Christien Lee氏のIcon Makeの改良に感謝します。よかったら、彼の「CodeTools」を試して下さい。)

Palm Screen
  1. 文字は、Palmフォントを利用して描かれ、それは、より高速で正確になりました。
  2. オブジェクト類の描画はより正確になりました。
  3. 移動するオブジェクトの輪郭も、より正確になりました。
  4. 再描画がより速くなりました。
  5. 同時に複数のオブジェクトが選択できます。
  6. 複数の選択されたオブジェクト類に対しては、右クリックからフォーマット機能へのショートカットメニューが表示されます。
    1つのオブジェクトに対しては、Shiftを押しながら右クリックすればOKです。
  7. オブジェクト類は、通常、設定の如何によりグリッドにスナップされますが、Shiftキーを押しながら移動させると、スナップ機能が強化されます。一方、スナップ機能を無効にさせるには、Ctrlキーを押しながら移動させます。
  8. フォーマット機能は、オブジェクト類を同一サイズにしたり、水平、垂直に並べることができたり、センタリンクできたりする機能が追加・拡張されました。
  9. タイトルバーをダブルクリックするとタイトル類のプロパティを編集できます。
  10. シルクスクリーン上の「MENU」をクリックすると、メニューエディタが起動します。
  11. クリップボードに「切り取り(Cut)」を追加しました。
  12. 複数オブジェクトを選択して、右クリックすると、フォーマット機能メニューが表示されます。
  13. 単一オブジェクトに対しては、Shiftを押しながら右クリックすると、フォーマット機能メニューが表れます。
  14. オブジェクトの境界をクリックすると、拡大されます。

Run
  1. POSEをNS Basic側からコントロールできるようになりました。
  2. コンパイルし、POSEへのダウンロードと実行が一度にできるようになりました。
  3. POSEはインストーラに含まれてていますが、最新のPOSEやSkin、ドキュメント類を得るには下記URLにアクセスして下さい。
    http://www.palmos.com/dev/tech/tools/emulator/
  4. もし、Palmデバイスを使っていれば、そのサイトより、最適なPOSEのバージョンを見つけることができるでしょう。 POSEは、GPL(General Public License)として配布されており、そのフルテキスト類は、POSEの一部として、Palmよりダウンロード可能です。POSEのページへは、NS BasicのHelpメニューよりジャンプできます。
  5. もし、POSEでエラーに遭遇したら、それ以上NS Basicからコマンドを送る前に、このエラーを回避する事が重要になります。 時々、NS Basicは、複数のコマンド類をPOSEに渡します。もしそのうちの1つがエラーを持っていれば、NS BasicとPOSEともにハングアップするでしょう。これをクリアするためには、POSEを一度リセットして下さい。例えば、あなたの作ったアプリケーションがエラーを持っていれば、この状況に遭遇するでしょう。

Shared Libraries
  1. BitsNBytes Shared Libraryを同梱。16進数や2進数の演算可能なライブラリを使用することができます。
  2. Symbol Shared Libraryを同梱。CSM150(Handspringモジュール)を利用可能にするライブラリを同梱しました。
  3. HandEra Shared Libraryを同梱。HandEra330用に機能追加したライブラリを同梱しました。

Other
  1. LinuxのVMWare上での動作をサポートしました。
  2. サンプルファイル類は、プロジェクトファイルのディレクトリ外へ移動しました。
  3. メニューに新しいツールを用意しました。ここには、サードパーティ製のツールを組みこむことができますので、なにかアイディアがあれば、当社とコンタクトをとってください。

Backwards Compatibility

一度、Ver.2.0で保存したプロジェクトファイルは、1.12では開くことができません。
しかしながら、メモ帳などのテキストエディタを利用して、プロジェクトファイル(.prj)を直接編集して、1.12で開くことができるようになります。
その方法は、
  1. Ver.2.0上で、プロジェクト上の全てのビットマップとアイコンを削除します。
  2. メモ帳などで、そのプロジェクトファイルを開きます。
  3. 2行目の「7」を「6」に変更します。
  4. ビットマップとアイコンファイルを、後ろに追加して下さい。
一方、Ver.2.0は、Ver.1.12のプロジェクトファイルを変更なしに読みこむことが可能です。