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速報、NS Basic/Palm 5.00
2005/07/20
2003年の11月に登場した、NS Basic/Palm(以下、NSB)のVer.4.0、その後、ARMネイティブランタイムのサポートや、Gridコントロールの追加、各種ライブラリの追加や、Treoなどの特定機種のサポートなど、多くの機能が追加され、既に完成の域に達したと思われます。 そんな状況で登場した、新バージョンVer.5.00。 久々のメジャーバージョンアップ。 正直な話、これ以上、何を望むのか?という気持ちがありましたが、開けてビックリ玉手箱(笑)、2ちゃんねる風に言うところの、
今回のバージョンアップのポイントは「エディタが使い易くなった」事ですが、この更新により、既存ユーザーにはもちろん、今からはじめる人にも、NS Basicをお奨めしやすくなりました。 では、適当にかいつまんで紹介したいと思います。 ※画面のキャプチャは、開発評価版のものです。正式版とは異なる場合があります。
■統合開発環境(IDE)が使い易くなりました【注目!】 日本語はもちろん、多くの国の言葉に対応している国語への対応が図られているIDEですが、実際のところ、今まで大きく手が入れられた事はありませんでした。 まず、エディタ(コードウィンドウ)です。 Visual Basicなどに比べると、やや機能的に物足りなかったエディタ類ですが、今回は次のような機能が追加され、対等とはいきませんが、十分に実用的なエディタに進化しました。
■デバッグがより便利になりました【注目!】 プログラムサイズは、さほど大きくないと言っても、想定していないエラーが出てくると、その原因を特定する事が困難です。 そんなデバッグ作業を支援するために、新しいバージョンには「デバッグモード」が搭載されました。 これは、プログラムの実行を一時中段させ、その時の変数の値を確認することが出来るモードで、デバッグ作業の負荷が軽減される事でしょう。 ここでは、簡単な使い方を紹介しますが、詳しくは「Tech Note 35」をご覧下さい。 まず、デバッグモードを使うには、次の設定を行います。
ただし、上記の設定にすると、POSEにはデバッグモード用の特別なランタイム「NSBRuntimeDebug.prc」がダウンロードされます。
ボタンを1つ配置して、次のようなコードを記述します。
→
Visual BASICに慣れた人ならF9キーを思い浮かべるところですが、NS Basicの場合「行の先頭に @ を置く」事で、その行がブレイクポイントになります。 例えば、次のように置いてみます。
さて、このプログラムを実行してみます。 POSE上のボタンをタップすると、NS Basicのウィンドウがアクティブになり、ブレイクポイントが反転表示されます。 そう、ここでプログラムが「止まっている」のです。
実行を続けるには・・・、残念ですが変数ウィンドウは、その都度閉じなければなりません。 変数ウィンドウを閉じたら、[実行]→[Continue]を選ぶか、[F8]を押します。 すると、次のブレイクポイントで停止しますので、おなじように確認をします。
ただし、このVer.5.00に添付されているデバッグモードは「お試し的」な機能で、まだまだバグが残っています。 このバグについてNS Basic社は、Ver.5.01以降で対応すると言っていますので、もう少し待つのが良いと思います。 ■新しい機能と改良点 新しいランタイムにも、いくつかの機能追加、改良が施されています。 まず、目に付くのが新しいオブジェクト、「スライダー(slider)」が追加されました。 ご存知の通り、左右に動かして値を変化させるオブジェクトで、ちょうどスクロールバーを横に寝かせたイメージと考えればよいでしょう。
ちなみに、Scrollbarは、Currentで値を参照していましたが、Valueで取得できるようになったようで、両者は同じように扱う事が出来ます。 ただし、イベントの発生するタイミングが異なるので注意が必要です。 Scrollbarは、値が変化するごとにイベントを発生しますが、Sliderは値を変化させた後、最終的にスタイラスが画面から離れた時点でイベントを発生します。 この辺り、適当なサンプルを作って、実際に確認してみてください。 また、今まで「Left」「Top」「Width」「Height」というオブジェクトの位置や大きさに関するプロパティは、プログラムの実行中に変化させる事はもちろん、値を参照する事すら出来ませんでした。 意外と言えば意外な欠点ですが、新しいバージョンではこれらの値を参照したり操作することが出来るようになりました。 これによって、オブジェクト類を移動させることが可能になりますが、実行時に画面のデザインをプログラム内から行えるので、デザインの変更や設計が容易になります。 ■共有ライブラリが増えました 今まで、ランタイムに存在しない特別な機能や、機種依存する特殊な機能など、共有ライブラリによって拡張してきましたが、今回のバージョンアップにおいても、いくつかの新しいライブラリが追加されました。
■その他いろいろ 前バージョンのバグ修正に加えて、細かな追加はいくつかあります。
より開発言語として使いやすくなったNS Basic、今回、やや非力だった開発の環境そのものを更新し、より便利になった事は、ユーザーにとって嬉しい変更です。 若干、このレビューで紹介した機能は、Ver.5.00当初では不安定であったり、搭載されていない場合もありますが、今後、それらの機能が追加されても、プログラミングの基本部分に大きな変更はないと思われます。 日本におけるPalmの話題が下火になりつつある昨今ですが、日本語版のアプリを、日本人が作らなければ、話題は下火になる一方かもしれません。 ひとまず、NS Basic/Palm Vet.5.00で、自分用のアプリを作り始めては如何でしょうか。 |