第15回 いつも心にカーソルを「1.看板に偽りあり」

15−1 看板に偽りあり

 Basic BASICも何とか今回で、第15回を迎えることが出来ました。
第1回の頃は、日本語が通るか通らないかと言うレベルだったNS BasicのVer.1.xでしたが、執筆時の最新バージョン 3.1.1aでは、日本語はもちろん、カラーグラフィックやハイレゾ、外部メモリなどの様々な機能に対応するように成長しています。
このような機能拡充に伴って、開発言語も複雑に進歩していると思われるでしょうが、実際、BASICプログラマの人は、大きく混乱することもなく使いこなしているのが現状です。

なぜでしょう?

実は、この点、BASICという開発言語の根本的な部分に大きな変更がないのが理由じゃないかと思います。
もちろん、私も、NS Basicを使ってBASICを学んだ人間でありませんが、このように規格化(?)された開発言語は、それだけで安心感があります。
BASICは、どちらかといえばハードに依存しない言語体系なので、機械や機種が変わっても対応しやすいということなのですが、これは、言い換えてみれば、ハードの特徴を出しにくいとも言えなくもないですね…

とにかく、言語体系としては変わらない安心感のBASICですが、よくよく考えてみると、本コーナー「Basic BASIC」でそれらのコマンドをきちんと紹介した回がないことに気がつきました。
15回目になって「何をいまさら」と思われるかもしれませんが、確かにそれらしい内容を紹介した回はありません…(汗)

  「Basic BASICなのに、BASICの説明は少ないですねぇ」

そう言われても仕方ありませんので、今回はBASICのコマンドについて紹介したいと思います。



 さて、一口にBASICのコマンドといっても、大きく2つに分類することが出来ます。

1つは、コマンド自体が何かの動作を実行したり(実行させたり)、表現(させたり)するもので、これらには「音を出す」Beepや、「画面に図形を表示する」DrawBitmapなどを分類することができます。
これらのコマンドは、そのデバイスに大きく依存した命令語が用意されていることが多く、言い換えれば『方言』が多いと言うことになります。
当たり前ですが、音の出ない機械に音を出すコマンドを用意したり、グラフィックが表示できない機械に図形を表示するコマンドを用意しても意味がありません。
その一方で、この機種向けに特化したコマンドは、開発言語のバージョンが上がる時の注目の的にもなりやすいわけです。

  「今度のバージョンで、ハイレゾ画像が扱えるようになったよ」

とか言われると、ワクワクしますね。
つまり、このような『派手なコマンド』は、機種ごとの方言が強い一方で、マニュアル本などを斜め読みするだけで、どうやって使うのか理解しやすいものが多いですから、あまり解説は必要ないことになります。

一方、それらのコマンドとは異なり、プログラムの流れを制御するために用意されたコマンドがあります。
これらは、プログラムの実行手順を制御するためのコマンドで、存在自体は地味で変わり映えのしないものですが、PalmOSやランタイムに、プログラムを思い通りに実行させるために必要なコマンド類です。
特に、前出の派手なコマンドに比べて『BASICコマンド歴』が長いため、方言が少なく、機種依存することがありませんし、ほとんどの場合、共通のコマンドが用意されているため、どんな機種のBASICにも比較的容易に移行できます。

     

そんなわけで、今回は、プログラムの流れを制御する『地味な』コマンドを中心にお送りしたいと思います。

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