NS Basic/App Studioについて
1.とりあえず、Hello,World!


難しい話は別にして、こういう事をやってみます。

1.画面上のボタンにタッチすると『ハロー!』と表示するプログラム
2.プロジェクトファイル名は『hello』にする

そのまんま、Hello,World!ですが、まぁ、そういう事です。

NS Basic/App Studio(以後、NSBAS)を起動し、新規作成で『hello』を作ります。
新規作成を選ぶと、ダイアログが表示されるので適当なフォルダを作りプロジェクトを保存します。
『hello』とすると、拡張子『.nsx』が付いて保存されます。

プロジェクト全体のプロパティは、こんな感じでまとまっています。
デフォルト状態でも構いませんが、よく見ると『copyright』欄に『Copyright 2011 ABC Company』などと入っています。
実際に自分で作って公開する時は、これらも見直しましょう。

起動画面

地味に『language』の中に『BASIC』と書いてありますが、実は、BASICなんか知らん、という人のために『JavaScript』も選べます。
そうなると、もはや、NS Basicじゃありません。

もちろん、画面のデフォルトサイズも簡単に選択できます。

画面サイズ

Palm Pre 2 とか並んでいるのが何となく良い感じです。

フォームにボタンを貼りましょう。
これは、一般的な統合開発環境と同様、ツールボックスからボタンの部品を貼り付けます。

フォームにボタン

位置やサイズはマウス操作で簡単に変更できます。
次に、このボタンに動作を付けます。
ボタンの動作、は、イベント駆動型なので「onClick」とか、そういう類のアクションに紐付けます。
クリックだけでなく、マルチタッチなど色々な動作が増えたから、アクションを覚えるのも大変だなぁ、と思いますが、プロパティウィンドウ中に並んでいるので安心です。

イベント

スマートフォンの画面はクリックじゃなくてタップとかタッチだよね、と思いながらも、onclickのイベントに動作を書き込む事にしましょう。
基本動作も、プロパティウィンドウの中にあるので、「あー、これこれ」と選べます。

onClick

コードは簡単。
BASICですから、普通に、MsgBoxです。
いやいや、MsgBox()関数だろ、って話もありますが、そちらの書式も大丈夫です。

MsgBox

Hello,World!なんて、この1行で終わりだぜ、って事ですが、これを使えるようにしなければなりません。
NSBASでは、ローカルな環境に対応するブラウザが入っていれば、それを使って実行する事も可能ですが、今回は、一気にWeb上に公開してみます。
まず、これが、公開オプション画面です(ユーザー名とパスワードはモザイク入れています)

公開オプション

NSBASでは『Deploy(公開)』を実行する事で、BASICをJavaScriptに変換し、それをFTPを使って指定したサーバにアップロードまでしてくれます。
したがって、何ら追加の投資は不要、のような事を最初に書きましたが、FTPでアップロードできる場所を自分で確保する必要があります。
場所さえあれば、後は簡単。
『Run』→『Deploy』、もしくは、F6キーでコンパイルと公開が完了します。

Deploy

F6を押下後、少し経つと、公開完了です。

公開完了

公開される場所は、公開オプションで指定した場所に対し、プロジェクト名のフォルダが自動的に作られ、コンテンツがアップロードされます。
したがって、このアプリは、

http://www.ami3s.net/webapp/hello/

というURLになります。
もし、プログラムの修正があった場合も、URLの変更がなければ、そのままアップロードすればOKです。
ローカル側で起動する際、ネットワークにつながっている状態なら、サーバー上のファイルを確認して、更新されているようなら自動的に更新されるからです。
つまり、「新しいバージョンはこちらです」とかやらなくても大丈夫です。

では、実際に動かしてみましょう。
iPod touchでも動きますが、とりあえず、パソコン上のGoogle Chromeで実行してみました。

ハロー

ボタンをクリックすると、キチンと動作します。

ハロー!

JavaScriptのコードは1文字も書いたつもりはありませんが、ソースを確認すると、ほら、この通り。

ハローのソース

『あ、Chromeがけいおん!だ』というツッコミは別途お受けしますが、ひとまず、何か立派なコードに書き変わっていることが分かります。

と言う事で、Hello,world!を作ってみましたが、どうでしょうか?
現在、AppleにもGoogleにも、開発者としての登録料は1円も払っていませんが、とりあえず、どちらの端末でも動作するアプリが作れます。
最近のバージョンアップでは、それらのアカウントを持っていれば有償アプリもNSBAS上から作る事が出来るようになりましたが、もっと、簡単なところではGoogleのWeb広告とか貼れたりしますので、ただ無料で配るのは、という人も大丈夫です。

とにかく、自分で使いたいアプリを作り、フリーで公開する楽しさをユーザと分かち合う事は出来そうなツールでしょう。
かつてのPalmユーザーの中には、Palmだから使っていた人も多いかと思いますが、そういう開発環境に魅力を感じて使っていた人も少なくないはず。

その答えの1つが、ここにあります。

2011.11.29 mizuno-ami.

戻る