梅雨が明けたと思ったら、何だこのクソ暑さは!
そして、なんでこのクソ暑い日に、堤防の上にいるんだ!?
(+_+)\バキッ!!☆
海はすっかり夏模様、海水浴場も夏模様。
それでも汗と釣り糸を垂らしている人間が、結構いるもんだ。
海なんか、キラキラ輝いちゃって、透き通った水が
水が…
水が?
水がぁ!?
なんで、部分的に変色してるんだ〜!
じーっ(凝視)
移動している?
じーっ(凝視)
小魚の群れ!!
透き通った海面を小魚の群れが、あちらにもこちらにも、
どうせ、カスカスのデジカメじゃ写らないからと、画像はないが、これはすごい。
バシャバシャバシャバシャ!
一斉に海面に飛び上がる小魚。
海水浴客のきゃあきゃあ言う声や、波の音、風の音があっても明確に聞こえるくらいの大量のバシャバシャ。
肉食の魚に追われて、逃げ場を失った小魚たちが一斉に海面に跳ね上がる。
これは壮観だ!
などと悠長に構えていては勿体無い。
慌てて、持っていたクロダイ狙いの竿を置き、投げ釣り竿にルアーをセット、釣り開始。
そう、こういうチャンスを逃してはいけない。
しかし、今1つ、遠くて届かないかなぁ。釣れないや。
ま、結構、移動しているか・ら・ね・・!おお、っと重くなったぞい!
釣れたか!
少なくとも、ゴミを引っ掛けたようではない様子。
ヨイショヨイショ…
ザバーン
なんじゃこりゃ!
![](01.jpg)
図鑑で見たことのある、ウシノシタとか言う奴か。
そう、高級おフランス料理の「シタビラメのムニエル」で有名な奴だ!
釣ったざま〜す!
って、ルアーが体に引っ掛かっただけだけど…
でも、これが高級ざますか?
この顔、勘弁してくださいざます!
![](02.jpg)
なんだか、怖いざます!
写真ではよくわからないけど、解説するとこうなっているざます。
![](03.jpg)
自分でも、どうしてよいのかわからない顔をしているざますねぇ。
こんなもんを、高級おフランス料理として喰ってるざんしょ?
いやぁ、フランス料理店に活魚が泳ぐイケスがなくてよかったなぁ。
この中途半端なやる気のない顔、その体にはとんでもない秘密が…
![](04.jpg)
頭と申し訳程度の内蔵以外、全部「身」
食料になるためだけに、生きているのか?
それもルアーが引っ掛かって釣れ上がるとは悲しい最期だが、全身食料らしく、ルアーがひっかかった部分から、白身がはみ出している。
![](05.jpg)
世間の、高級おフランス料理を見る目が変わったかもしれない。
やれやれ、いったんバシャバシャが収まったので、クロダイ狙いに戻ろう。
ところで、クロダイって、どうやって釣るか知ってますか?
色々な流儀があるが、要は、他の魚に比べて「目が良い」と言われている。
そのため、できるだけ細い糸を使い、シンプルな仕掛けで自然に餌を落とすようにして釣るのだ。
長い竿を使って、その先につける重りは、微々たるもの。
![](06.gif)
私の場合、6m程の竿で、ついている重りが1g程度。
ここに餌をつけて、糸が緩まないように、餌が沈む速度で竿先を降ろしてゆく。
ある種の「落とし込み」と言われる釣り方、このシンプルさが好きだ。
あ〜、でも釣れねーなぁ。
他の人は、アジ釣りか。
サビキといわれる疑似餌、要は、針にビニールのピラピラしたものをつけてあり、オキアミなどで寄ってきた魚が、餌と間違えて食べる、という寸法だ。
アジの群れに当れば、1匹ずつ釣っているのが馬鹿馬鹿しくなるくらいつれるので、通常、1本の糸に5〜10本程度の針がついている。
簡単に釣れるので、家族連れなどが結構楽しんでいる。
個人的には、ぐしゃぐしゃしたオキアミの塊を扱うのが嫌なので、サビキはやらない
初夏のアジ、夏本番を前にして、既に冬の生活を考えて、脂を蓄えるため群れで移動しながら餌を食べる。
そうか、さっきのバシャバシャの後ろにはアジがいたのかも。
バシャバシャと言えば、相変わらず、どこかしらでバシャバシャやってるなぁ。
バシャバシャ
さて、夕刻。
釣りには最適の時間。パチンコで言うなら、サービスタイムだ。
だが、今日は、サービス過剰!
バシャバシャの大群が、あちらこちらで、それはもう大変な規模で起きている。
それも、堤防に近づいてきて、肉眼で追う方も追われる方もしっかり見える。
そして、堤防のアジ釣りファミリーに訪れる、サービスタイム。
一斉に入れ食い状態。
サビキ、空いている針がないくらい、釣れ上がる。
うーむ、アジ食べたいなぁ。
しかし、前述のとおり、サビキはない。
と、手にしているシンプルなクロダイ狙いの仕掛けを見て、ふと考えた。
そして、道具箱から蛍光色の小さなステッカーを取り出し、針につけてみる。
![](07.gif)
まさか、こんなもんで…
釣れる!
海面から多少沈めて、横に動かすと、魚が追ってくるのが見える。
そして、釣れる!
おお、面白じゃん。
でも、堤防に近い方は、比較的小さなアジだ。
常連のオッサンがたまたま釣ったのは、やや大きめのアジ。
できれば、あれを狙いたい。
・・・・・・そっか、ルアーがあるか。
びゅーん
ガシッ!
狙いはバッチリ、釣れた釣れた
って、アジじゃない。カマスだ。
あの一夜干しの「カマス」だね、これは。
さすがに、生カマス、美味しそうだ。
この時点で、デジカメで写している余裕と光量がないのが残念。
つーことで、大き目のルアーを使っていたのにも関わらず、結構、カマスが釣れた。
また、大き目のアジが釣れたりして、結局、真っ暗になるまで続けていた。
せめて写真を、パシャパIIと、携帯用の蛍光灯で…
サンマと間違えるような写真だなこりゃ。
ちなみに、写真は拡大しているので、実際の魚はサンマほど大きくない。
実は、おフランス野郎が、ペットボトルと同程度の大きさ。
それと比べて、一回り小さい程度のカマスたち。
上のは、小アジだ。
そして、全体では、こんな感じ。
大小織り交ぜているが、今この写真を見ても、何の魚だかわかりゃしない(笑)
ヘタすりゃ、ホラー映画の1シーンだな
結局、ここで帰りが遅くなり、家で魚を処理するところで一日が終わり。
翌日、調理する前でも、全く目が濁っていない新鮮な魚たちを見て、スーパーの魚の鮮度に身震いをした。
同じ所に足を運んでも、毎回違う姿を見せてくれる海。
そこで釣りをするには、道具よりも工夫だ。釣ったもの勝ちなのさ。
そして、釣りは一生モンと、いう事が、改めて理解できた。
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