Go!Go!お出かけ〜気が向いたら更新

広い敷地は飛行機サイズ 〜愛知・セントレア〜

2005/05/05(お出かけ)
2005/05/08作成)
ゴールデンウィーク!
    日付 29 30  2 3 4 5 6 7 
    曜日  土  月 火 水 木 金 土 
    休み  −  − 休 休 休 − − 
といっても、カレンダー通りの休日に、土曜出勤が加わっているので、見事な飛び石連休。
まともに連休を実感できたのが、5日の昼近くになった頃だ。
とりあえず、どこかに出掛けてみよう。

と言っても、この時期のこの時間。どこに行っても混雑しているのは確実だろう。
毎度毎度、出掛けるにしても下調べ1つしないのだが、出掛ける予定がなかったから尚更、情報がない。
近場で、それなりに楽しめそうな所、という条件で出てきた選択肢が「ヒコーキを見に行こう」だ。

行き先は、中部国際空港。
なぜか飛行場が開港する前に「南セントレア市」という名前が全国規模で有名になってしまった「セントレア」こと中部国際空港だが、まだ行った事はない。

頭に浮かぶのは、
「混雑」「渋滞」「人込み」「ボッタクリ」「テロリスト」「不法入国」・・・
そして「ヒコーキ」・・・
やっぱり近くで見てみたい。
という事で、渋滞で混雑してりゃ、空港の近所で眺めてればいいや、という軽い気持ちで足を運んだ。
どんな渋滞や混雑が待っているのだろうか・・・







・・・着いた。
あっさり着いた。


「日帰り見学者向けの臨時駐車場はこちらですよ」というカンバンを見逃して、空港島を他人様より余分に一周する軽めのアクシデントもあったが、あっさり到着してしまった。
渋滞もなく、混雑もなく、何の苦労もなく駐車場(1回500円也)に着いたので、拍子抜けしてしまったほどだ。
やや長めの歩道を歩きつつ、空港の建物を目指す。
何の気なしに、歩きながら「セントレアホテル」の建物を撮影する。

    横風を受けたら、倒れるんじゃないだろか…
空港の建物など1枚も撮影していないのに、なぜかこの建物を撮影した理由は、このロゴマーク。
絶対、某下着メーカーのロゴマークだよ、と思って「小笑いネタ」を拾ったつもりだが、帰ってきて調べてみれば、何か違う。
人の記憶など、曖昧なものだ。

建物の中は思ったより空いている。
団体見学者用のコースらしきものもあるが、今日は使われている形跡がない。
しかし、さすがに日本の入り口。警備の人がウロウロしているし、ケーサツと思しき姿もチラホラ見受けられる。
なぜか人は、制服に弱い。色々な意味で。
ついつい、ケンリョクにおびえて、建物内で写真撮影することを控えてしまったが、意味はなかったか。
決して、建物内の監視カメラばかり探していて撮影を忘れた訳ではない。

展望できるデッキは4階にあるらしい。
わぁ、広いなぁ。
そう言えば、純粋に飛行機を見るためだけに空港に来るなんて初めてだ。
異様にワクワクしてきた。

デッキの左側は、国際線らしい。
ものすごく身近に飛行機が並んでいるが、見れば見るほどダイハード2の映像がかぶってくる。
それほど「空港」に縁がなかったという事か。
「中国国際空港公司」、うぬぬ、シナ人だな。
頭の中で、ブルース・ウィルスの映像が反日デモの映像に切り替わる。
ついつい、持っていたペットボトルを投げる真似をしそうになるが、場所が場所だけに、冗談が冗談で済まされない事を思い出し、寸でのところで思いとどまる。
しかし、あんなエンジンで鉄の塊が飛ぶのかなぁ、とあらためて感心する。

    こんなエンジン2つで飛ぶなんて、スゴイなぁ
あちらにも飛行機が着いたようだ。
ちなみに、乗り物の種類なんか詳しくないので、これらの飛行機がどんな種類でどんな名前のモノなのか全くわからない。
その程度の知識なので、色が違う飛行機が来ただけで、十分に嬉しい。
何もかもマニアでなければ楽しめる、という訳ではないようだ。

    鯵穴
わぁ、変わった色の飛行機だ〜、と思ったら・・・

    あの国にしては控えめに感じますが
コリアン!
脳内「独島は韓国のもの」デモ映像再生中・・・。
初めての空港見学を出迎えてくれたのが、アジアの反日コンビ。
こっちが、謝罪と賠償を要求したい気持ちになったが、今日は、日本人らしく友好的に飛行機見学に徹しよう。

あっちに停まっているのは、JAL。
自動車などは、その車種とか名前とか知らないと、アレとかソレのような代名詞になったり、黄色いのとか赤いのという色で呼んだりするが、飛行機は機体に航空会社の名前が入っているので分かりやすい。
それにしても、デッカイなぁ。
タイヤ1本が人間くらいあるじゃないか。
アーノルド・シュワルツェネッガーの「コマンドー」だったっけ?離陸寸前の飛行機から飛び降りるシーンがあったのは。
いやぁ、シュワちゃんスゴイわ。別の次元で妙に感心してしまう。

デッキの先端の方まで結構な距離がある。
建物の基準となる寸法が「飛行機」サイズなんだろうなと思う。
駅のホームは、電車が基準だし、バス停はバスのサイズが基準になっているように感じられるので、デッキがこれほど広くても、空港という建物内では、特別に広い訳でもないのだろう。
お、あっちの方から飛行機が降りてくるのが見える。

    ちっさいヤツが、キーンと着陸
何だか、小さい飛行機が降りてくるなぁ、と眺めていると、デッキの前を通る頃には、こんな堂々とした姿を見せてくれる。

    って、全然、小さくないし。
デッキ先端部は、尖ったような形になっていて、左右どちらも見学がしやすいようになっている。
でも、デッキ先端部にあるエレベータ室と思しき建物の屋根の上に、こんなアンテナ類が立っているのを見ると、どことなく自分は船に乗っているような気になる。

    うちゅう〜せんかん〜♪、の気分に浸るべし
気分は、航空母艦。
頭の中で、メイリン・ホークによる「発進、どうぞ」の声が聞こえるようだ(←根本的に違う)

アンテナといえば、飛行機の利発着の時間は、あちらこちらで手にとるように分かる。
時刻表があるから?
ノンノン。
受信機片手に管制塔の通信(かな?)をワッチしているマニアが居るからだ。
案内役並に「もうすぐ、見えてきますよ」とか言っているのも居る。
うーむ、自分も持ってくれば良かったかVR-150とか言うヤツを(笑)
しかし、オッちゃん、オバちゃんなどは、ごく自然にその「ガイド」を受け入れている。マニアとかオタクとかを無条件に「キモっ」という世界とは無縁だなぁ。

当然、空港なので着陸だけでなく、離陸もある。
飛行機は、飛びたつ姿や、停まっている姿を眺めていると、堂々としてカッコいいなぁ、と思うのだが、何故、広い滑走路をノロノロ走っている姿は、滑稽なのだろう。

    ペンで、汗とか落書きしたら似合いそうな風景。あせあせ
走っている飛行機。
それなりの速度であろうと思うのだが、ちょっと突いたら「ポテっ」と倒れるんじゃないかと思ってしまう。
何で、そんなに滑稽なのだろうか?
ふと、何でも出来る正義のヒーロー「ウルトラマン」が、ヨチヨチ歩きをしてたら可笑しいだろう、と考える。
不可能を可能にするヒーローが、ヨチヨチ歩き。
憧れている飛行機が、ソロソロと地面を走ってゆく姿は、そんな感じで滑稽なのだろう。
滑稽な姿も、滑走路の終端まで、いや起点になるのか。
勢い良く走り出したかと思えば、軽々とその機体を宙に持ち上げる。

    「発進、どうぞ」「ルナマリア・ホーク、ザク、出るわよ」(←ごめんなさい)
90mmのレンズでは、やや無理があるものの、Webページで公開する分には問題のない画質。
ついでに上下を切り取る事で、それなりに飛行機写真っぽく見える事も発見したし、何よりも「パノラマ写真」が手軽に作れるではないか。
そう言えば、ここは空港島。あちらに見える海。輝く水面に、進む船。
飛行機と船のコラボレーションが楽しめるなんて、贅沢だなぁ。

続いて、国際線から離陸。
ぶぃ〜〜〜〜ん

    おいらは、ちょっとデブだよん
あれ?!あれ?あれれ?!?!

    でも、簡単に飛びます、飛びます、飛びます
もう飛んじゃった!

    近くに来ないと音が聞こえないので、無音で飛びたったように感じます
先ほどの国内線の飛行機が離陸した位置で、既にこちらは、こんな上空を飛んでいる。

    おいらは、国際派飛行機だぜぇぃ〜
なんか、機体が大きいから離陸も重々しいかと思えば、強者の余裕を漂わせて、簡単に離陸してしまったようにも見える。
特に、意外だったのは飛行機の音。近くに来ないと聞こえないので、遠くでとても軽々離陸したように見えてしまう。
ふへぇ、と感動するしかない。

感動といえば、実は、このデッキにとても感動するオッちゃんが1人。
誰かを待っているかのように、着陸便の方をずっと眺めている。
声をかけて撮影する訳にもいかず、こっそり隠し撮りするしかないのだが、勝手に掲載したとなると問題にもなろう。
という事で、こっそり撮影した後姿で、かつ、服の色などをレタッチで変更して、必要な部分以外にモザイクをかけて掲載する事とした。



この見事なパンチパーマ

    「海の男」じゃなくて「空の男」?気分は航空版、北島サブロー
知り合いに、このような方が居ないので、余計に珍しいのだが、こうまで見事なスタイルなので、ついついシャッターを押してしまう。

    床屋さんとかで、どれくらいの時間がかかるのか。純粋に感心してしまう。
妙な所で、マクロレンズの性能を知ったわけだが、この映像だけで、人の髪型だとは分かるまい。
思った以上に緻密なんだな、と飛行機を見つつ、マジマジと眺めてしまった。
     
    モリゾ〜、キッコロ〜、ポ〜ロリ〜♪(違うって)
レタッチついでに、色を変えてみた。
今の時期、街のあちこちに、植木やハリボテで作られたモリゾー、キッコロが居るのだが、人毛の質感の方が一枚上手だ。

さて、話題を戻そう。
空港のデッキ、駐車場が空いていても、やはり休日らしく、それなりの人出はあるようだ。

    純粋に飛行機を見に来た人が大半と思われ
ざ〜っと眺めても、この程度はデッキに張り付いている。
この状態でも、渋滞はなく、それほど混雑しているとは感じられなかったので、あらためて空港のキャパシティに感心するが、では開港当初の混雑ぶりはどれほどだったのだろうかと、想像するのも恐ろしい。

そうは言っても、やはり休日。
お土産屋とか飲食店が並ぶ区域は、それなりの人出だ。
どんな店があるか、なんてキチンとしたお出かけ系のサイトを見て頂けば、良く分かる。
そういうレビューを期待しているとは思えないのと、勝手に店舗の写真を掲載するわけにもいかないだろうと思われるので、撮影はなし。
というタテマエもあるが、本音は、人込みで蒸し暑かったので気力が失せていただけの事。
しかし、そこらのショッピングモールよりも品揃えは多い。
飛行機に興味がなくても、ここに来てブラブラしていれば、結構時間が潰せるのではないか。
ただ、場所は空港。
オシャレな店構えの上には、各種スピーカー類に混じって監視カメラやセンサーなどが、至る所に設置されている。

    実は、小型ロボットが並んでいるんじゃないのかなぁ
警備員がウロウロしている場所で、人とは違った被写体にシャッターを向けるのは勇気が要る。特に、単なる興味ですぅ〜、と言い訳をしても、メモリーカードに、パンチの後姿まで収められているので、普通の趣味とは思ってもらえないだろう。
そろそろ疲れたので帰ろう。

    お前さん、ロクに金を使わず帰りなさるか

帰る前に一休み、と思ったら別の階に移動すればよい。
特に1階のロビー付近などは、飲食街の活気が嘘のように閑散としている。

    決して、スッチーを眺めていた訳ではありません
入り口付近に、竹林があったりして、和みの空間を演出している。
まぁ、部分的に枯れかけているのがアレだが、細かい事に気を使わなければ、十分に休める。

    某新聞社のように、ヤラセなし。
人は何故故に、こういう枝を見ると、おみくじの如き紙を結びつけるのだろうと、1枚の紙片を眺めつつ、空港の建物を後にした。


駐車場までの道、せっかくなので、緑の中を通る事にしよう。
残念ながら、芝生は養生中なので踏み入る事は出来ないが、あの小高い丘の向こうが駐車場だ。

    どこかしら、薄毛のオッサンの頭のよう
えっちらおっちら。

    つーか、生えてくるのかなぁ、これ
芝生養生中のこの紐がなくなったら、こういうベンチで緩やかな潮風を浴びてのんびり過ごすのも悪くないな。

    無意味な曲がり具合の曲がり角
ここにもあるが、曲がり角にベンチ・・・
自転車やらキックボードが突っ込んでこないのかなぁ、と妙な心配をしたりして。

    おか〜をこ〜え〜ゆこう〜よ〜♪
後は緩やかな上り坂。

    口笛は吹いてないけど
えっちらおっちら。
着いた〜

    これが前方後円墳です(嘘)
って、え、え、え?!

ガビーン!行き止まりジャン。


    心の底から、ガビーン
駐車場は目と鼻の先にあるのに・・・

    オールラウンド、ロープ有り
無情な立ち入り禁止の紐は、このスペースを丸く囲っているではないか・・・

養生中の芝生に立ち入るなんて、極悪非道なことが出来る訳がなく。
トボトボと引き返したのは言うまでもない。

引き返す途中、すれ違ったカップル。

    先人の苦労を知らずに歩く人たち
おそらく、あちらから人が来る、ので大丈夫だろう、と思っての行動であろう。
すれ違う時、心の中で「行き止まりですよ」とささやいてみる。が、声に出さない。
もし「この先、行き止まりですか?」と聞かれたら、と考えて、あえてすれ違う頃に、カメラとか取り出して風景を撮っているフリをしたりして。
知能犯だ!いや、暗い・・・暗すぎる(涙)

この道の入り口に、立てカンバンがあった。

    ガムテープでアレが直る、というネタのよう。
この先、行き止まりの表示はない。という事で、お散歩は自己責任で。

さて、やはり引き返してくるカップルの姿を横目に見ながら、臨時駐車場の方へ戻ってきた。
この臨時駐車場、空港の敷地と隣接しており、とても広い空間が目の前に広がっている。

    スカーンと奥までフェンス
左側が臨時駐車場。右側が滑走路のフェンス。
ガードレールからフェンスまで、実に数メートル。
この位置から見る滑走路は、デッキで見るのとは違った雰囲気がある。
ふと、フェンスを見ると、何らかの線が張り巡らされている。

    迂闊に触ると、感電するぞ(嘘)
触ったらビリビリと電流が流れているのではないか。
そんな事を思いながら、のんびり滑走路を眺めていると、遠くから声が聞こえる。

「あまり近づかないで下さいね〜」

ふへ?!

振り返ってみると、ずいぶん遠い所から、警備員らしき人物が声をかけている。

    これでも満車になるのかなぁ
さすがに、声をかけられてからシャッターを押すわけにはいかないので、事前に撮影した駐車場の風景で説明するが、声の主は、矢印の場所から声をかけている。
それも、怒鳴っている訳ではなく「またか」という感じで優しく諭しているようだ。
どうやら、フェンスに近づくと「反応」するらしい。
なるほど、電流が流れている訳ではなく、そういうセンサーのための線だったのか、と納得する。
警備員も馴れている感じで、簡単に説明してくれる。
この程度の警備なら、フェンスをよじ登る事も可能じゃないのか、と思う程の緊張感のなさだが、声をかけられたついでに帰ることにした。
警備員のところまで、ずいぶんと距離があったのだが、怒鳴り声でなく普通の声が届いていた事を思い出し、ああ、声の大きさも「飛行機」基準なのかと、納得した。
本日の好日度:★★★☆☆ 「もう少し休憩場所は欲しいなぁ」