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がまんカエル大会で勇者様を見た 〜松本・ナワテ通りシリーズ2〜


2006/02/11
 寒さも一段落した建国記念日の今日、いかがお過ごしだろうか。
ここ、松本・ナワテ通りも快晴に恵まれ、観光客やお散歩の皆さんで溢れていた。
四柱神社の鳥居も、青空の下、くっきりとその姿を見せている。
    四柱神社
    四柱神社の鳥居は、どこかしら近未来的なデザイン
って、またナワテ通りかよ?!
先週行ってきたばかりじゃないのか、と世間からのツッコミは聞き流す事にして、この鳥居の前の広場に置かれている、この時期不似合いな装置をご覧頂きたい。
    明らかに場違い
    明らかに季節を間違っているとしか思えない装置
先週ほどの冷え込んでいないとは言え、まだまだ雪が残っているこの松本市内。
暖かな日差しの下でも、雪が残っているような場所だ。
    冬眠しないカエル
    ナワテ通りフリークへの問題その1:このカエルはどこにあるでしょう?
そんな時期にカキ氷機。
そう、これは、今年も行われる「がまんカエル大会」の小道具の1つなのだ。
    チラシ
    これは先週の写真の使いまわし。当日の看板を撮影し忘れたので(^^;)
「がまんカエル大会」、それは氷との闘い。
トリノで冬季オリンピックが開会を迎えたこの時期、松本・ナワテ通りでも、人と氷の真剣勝負が行われようとしている。
そして、人間様の対戦相手は、こいつだ!
    こおり
    寒空の下、少しずつしか融けない氷たち
手前が「氷(大)」、奥が「氷(並)」だ。
そのルールは至ってシンプル。「両手で持って3分間。我慢できれば勝ち」というもの。
手元にある味のある置時計が、この戦いの雰囲気を盛り上げているようにさえ見える。
そして、この対戦相手の姿に恐れをなすのか。遠巻きに通り過ぎる人が多い。
    女鳥羽川
    街の中を流れる川とは思えないほどキレイ
確かに、女鳥羽川のすぐ近く。晴天の風景でも水の冷たさが感じられるほど。
そう易々と、対戦相手は現れまい。

「やってみようかなぁ」
「ええ、私やんないよ〜」

何だか小難しい事を考えている中、軽いノリの挑戦者が現れた。
女子中学生と思しき2人組。
好奇心に勝った一方が対戦を申し出た。
レフリーより試合のルールが説明される。
「では、心の準備が出来たら、いつでも始めてください」

とぉっ!
    女子中学生?
    手にしているのはオブジェじゃありません。
見ているだけで寒くなる光景だ。
指の間から滴り落ちる水滴は、体温で融けたであろう氷の化身。
いわば、自らの体温を氷に与えている様子が、1滴1滴と目に見えているのだ。
ああ、何てデジタルな自己犠牲!

この氷の塊を3分間持っていろ、というのはこの時期じゃなくても酷だろうというツッコミを心にしまい、しばし観察。

    挑戦者
    笑うしかない状況。見守る子どもの表情も面白い。
1分経過・・・
2分経過・・・
あと30秒・・・3分!

おお!
笑いながら心配する友だちの表情とは対照的に、意外とあっさり3分完勝
勝者には「ナワテ通りストラップ」が贈られる。
司会進行兼レフリーの彼に言わせれば「限定品」だそうだが、それを受け取る価値は十分にある。
下手すると、女子中学生をジロジロ眺めているオッサンと勘違いされそうだが、とりあえず3分間闘った彼女には、道行く人からも拍手が送られていた。


ところで、司会進行兼レフリーのお兄さんは、手元の腕時計を見ながら時間を測っていた。
    腕時計
    がまんカエル大会、公認の時間計測装置。
確かに、初めからテーブルに置かれていた腕時計だ。
    腕時計
    密かに置かれている、公認の時間計測装置。
では、金色に輝く置時計の役目は?と思って見てみると……
    金時計
    6,000円の値札つき。骨董品なのか?
壊れてるジャン!
ただのガラクタのようだ。

そうこうしているうちに、次の挑戦者が現れた。ガキ小学生男子だ。
先ほど、カキ氷まで食っていた小学生男子も居たが、さすがに1年中半ズボンで過ごしたりする年頃は違う。
    小学生男子
    淡々としたチャレンジャー、むしろレフリーが興奮気味
3分間を難なくクリアー。
思いの他、あっさりとゴールした彼だが、実は、いまだに失敗したチャレンジャーを見ていない。


……もしかしたら、簡単なんじゃないのか?


そんな思いが心をよぎる。


と言う事で、チャレンジ(笑)

「女、子供にできて」という言葉があるが、思わず「オッチャンでも良い?」と参加資格を尋ねてみる自分。
快諾の司会進行兼レフリー氏。
面倒くさい奴が来たと思われたのかもしれないが。

そして、おもむろにガッシリと氷を掴む自分。
    自分
    クールで刺激的な小悪魔が自分の手の中に!

ぐああああああああ

冷たさを通り越して痛い。
1分がものすごく長く感じる。

確かに表情は笑うしか出来ない、何故なら、口が閉じないからだ。
触覚が失われつつある両手で、この氷塊に触れているだけでなく、落とさないように持っていなければならないというのは拷問だ。

あの女子中学生、すげぇよ。
あの小学生男子、すげぇよ。

彼や彼女の手には大きすぎる「氷(並)」も、自分の手には手頃なサイズ。
それが幸いして、彼らはこれを下から支えるように持っている。
一方、自分の場合、ガッシリと持ってしまっている。


愚かだ……


持ち直しができないので、仕方なくこのまま続行。

では、皆さんも、チャレンジャーの視点をお楽しみください。

    チャレンジャー視点で
    「肩越しに写してください」と指示できる余裕があった1分経過の前。

今までのケースを見ていると1分30秒を過ぎた頃から惰性でゴールしているように見えたのだが、1分経過から1分30秒までの間が一番変化が激しいようだ。
わずか30秒の間に、急速に体温が奪われ、その代わりに痛みが手に走ってくる。
    滴り落ちる氷水
    ガッシリ握ってしまい、どうしようもなく後悔中
3分間がこれほど長いものだったろうか、とまさに手のひらから痛感した。

氷を握っていた部分は、真っ赤になっている(笑)
    もみじ
    この状態で片手撮り。マジでシャッターが切れなかった

そして、勝者の証、ナワテストラップ。
氷に勝ったよママン!
    勝者の証
    やっぱり、カメラを持つ手が震えてしまってシャッターが切るのに大苦戦

チャンピョンベルトのように、手につけてみた。
    Winner
    とっても小さな勝者の証。げ、げ、限定なんだからねっ!

……赤い手が痛々しい(笑)


そこに勇者が現れた。

    微笑みの勇者様
    余裕の笑顔で大きな氷と対戦。勇者様!
彼が手にしたのは「氷(大)」
それを、笑いながら持っている。
その表情は、微笑みの貴公子とか呼ばれる薄笑いを浮かべた韓国タレントなど足元にも及ばないほど、清々しい。
    勇者様完勝
    最後まで微笑みながら、余裕で氷を置かれる勇者様。で、子供は何してるのか?
難なく3分を戦い抜いた勇者様。
大きい氷と闘った勇者様には、司会進行兼レフリー氏の独断により、勝者の証2つが贈られた。
拍手〜



がまんカエル大会、餅つきも行われ、お汁粉などが振舞われたらしいが、そんな時間に辿りつけるほど早起きではない(笑)
それが程度盛り上がったか知らないが、興味がある人が散発的にチャレンジできる「がまん大会」は、盛り上がりとか言う以前のテンションで進められていた。
どこかしら「ゆるゆる」した雰囲気で進められたこのイベントは、何だかナワテ通りらしいのんびりした雰囲気だ。
そして、何度足を運んでも「あ、こんなところにもカエルが」と発見があるナワテ通りは、まさにカエル好き「カエラー」の聖地の1つではないだろうか。
    蛙身売買勝
    ナワテ通りフリークへの問題その2:このカエルはどこにあるでしょう?
そんなのんびりとしたナワテ通りだが、確実に時間は流れている。
例えば、先週撮影したこのカエルの編みぐるみ。
    あみぐるみ
    Before:2006年2月4日撮影
今週は、こんな状態になっており、油断もスキもない(笑)
    あみぐるみ
    After:2006年2月11日撮影
例のマンション建築現場も変化があり、白いシートから青いフェンスに切り替わっていたが、ここに「カエル」が描かれているのは、ちょっと姑息な戦術だ。
    姑息なケロケロ
    このカエルは……姑息だ!
ゆっくり流れる時間の中で、のんびり時を過ごすナワテ通り。
ついつい長居してしまうから、温泉に行こうと思った時は、ここに寄るのはタブーかも知れない(笑)

そして、こんな↓レースクィーンのおねェさんも居る。カエル好きじゃなくても楽しめるはずだ(たぶん)
    おねぇさん
    ナワテ通りフリークへの問題その3:私はどこ?
ところで、氷塊を持った我慢大会よりも、帰りの国道19号線、スキー帰りの渋滞に巻き込まれている時の方が我慢大会だった事、追記しておこう。
本日の好日度:★★★☆☆ 「さすがにカキ氷は食べられません」