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予約して行く、いちご狩り 〜愛知県南知多町〜


2013/02/02
mizuno-ami
店で買ってきて食べた方が手軽で安くて美味しい。
世の多くの男性はそう思っているだろうが、どうも、女性は『狩り』に弱いらしい。
ということで、この時期は必然的に「いちご狩り」となる。

唐突に、話は先月初めに遡る。
「いちご狩り」の場所をネットで調べると、南知多の『いちごの丘』が手頃に思われた。
そのサイトには「翌月分の予約は、前月の15日から」とあったので、1月15日を待ち、予約を試みることにした。
その時点で、正直、家人らは「翌朝にでも予約すれば良い」とタカをくくっていたようだが、WEBサイトの作りを見る限りは、そんなに日々、手を入れている感じがしない。
おそらく、予約システムも機械的に動作するに違いない気がしてならなかったので、1月14日、23時58分頃から待機してみた。
午前零時、日付が変わると同時に2月の予約ページが現れた。
案の定!と思うまもなく、サイトが急に重くなる。
焦りながらも、辛うじて予約を済ませたが、予約メールを受け取った頃には、もう、土日の大半が埋まっている始末。
2月の予約は、午前零時から10分程度で完結。
みんな、夜中までご苦労な事だと、素直に感じる。
どれだけ人気だ、いちご狩り。
1月半ばのクソ寒い夜中に、いちご狩りの予約サイトを開いて悪戦苦闘している人が多数いるかと思うと、ずいぶんと可笑しく感じる。

さて、という事で当日だ。
お出かけサイトで、前置きが長いのはかっこ悪いが、今後、予約を取ろうと思う人の参考になれば幸いだから、あえて書いておいた。
かわいい孫に「爺ちゃんが予約しておいてやるからな」と思い立って、電話で予約しようと思って残念な事にならないためにも、こういう情報は重要じゃないか。

ばーん!
    いちごの丘
って、結構高いな。
旬の頃のスーパーなら、1パック398円か。それを単純に4パック食べたら「元」になる。
いや、そんなに食べられないよ、と思いながらも、そもそも「元を取ろう」と考えるところが貧乏臭いなぁ。
さて、道路の事情で、予約時間よりも30分ほど早く着いてしまったのだが、駐車場がそんなに混んでいないのは、時間がズレているからでもあるまい。予約の時に比べて、少々、人が少ない気がするのは気のせいか。
何にせよ、待っていても仕方がないので、受付の方に行ってみることにした。

結論から先に言おう。
予約の時間は目安でしかなかった。
30分前でも、何の問題もなく受付が終わり、そのままビニールハウスの中に案内された。
多分、予約は人数とおおよその時間を区切るための物であって、絶対的ではないようだ。

受付で渡された紙を、中にいる係員に見せればいいらしい。
なるほどと思い、中に入って驚いた。
    いちごの丘
広いな、これ。
ちょうど、人が歩いている場所が、真ん中で、左右に畝が並んでいる。
外から想像するより広大な内部に驚きつつ、係員を探し、ついでにハウスの中が思いの他暖かかったので「中は、暖かいですね」などと、ありきたりの言葉を添えて学生さんと思しき女性に話しかけてみたら、帰ってきたのがカタコトの日本語だった。
顔付きは、中国系だろうか。
留学生のバイトか、中国人出稼ぎ労働者か分からないが、何せ、日本人じゃない。
外国人に、どれほどの給料を払っているか知らないが、バイトの時給が1,000円も出れば良いようなところで、大人1人1,700円也を払って、いちごを食いにくる日本人は、彼女らの目にはどう映るんだろう。
つか、農業系の実習という名の労働だろうか。
何だろう、スタッフが外国人ばかりだと「安い労働力使って、儲けやがって」と勝手に思ってしまうのは(笑)

そんなカタコト女性に案内された1列。
「赤いのは奥の方にあるので、奥からドウゾ」という事だった。
1列・・・
    一列
3、4人でも1列が割り当てられるようだ。
写真は指定された奥から写したが、ちょうど人が歩いている辺り「まで」が許されたエリアのようだ。
ずいぶんと広大だ。
そうは言っても、全部が食べられる訳じゃない。
    一列
赤色率は2割程度、というところか。花が咲いているので、まだまだ、これからも続く、といったところか。
これなら、次から次へ、毎日、お客が来ても大丈夫だろう。良く出来ているなぁ。
という事で、いちご狩りとは、割り当てられた中から、食べられそうなヤツを探す事と見たが、赤色率2割といっても、その絶対量が多いため「どれを食べればよいのか」と探すのではなく「どれから食べればよいのか」と選ぶ事になる。
    赤いちご
口にして思うのは「みずみずしい」という事だ。
いちごって、こんなに水分があったのか、と思うほどで、その感覚はトマトに近い水分量に感じるが、水分が多い故に、相対的に甘みが少ない気がする。
いちごは先端ほど甘みが強いので、先端から食べると、最後に、特に甘みのない部分を食べる事になる。
    いちごの甘み
よもや、先っぽだけかじって捨てるわけにもいかないので、茎に近い方から食べなきゃならない。
いやぁ、こういう時、ハサミを持っていて良かったよ。
    携帯ハサミ
茎でチョンと切って、ヘタをとって食べれば諸問題が丸く収まる。
我ながら名案だ。

食べていると、結構、ミツバチが飛んでいるのが目に入る。
    ミツバチ
受粉のため、ハウス内で放し飼いにしているそうだ。
攻撃的ではないにしろ、トラブルになったりはしないのかと心配になる。
だいたい、スズメバチとか、勝手に巣を作って、近づいてきたとか勝手に判断して、勝手に怒って人を攻撃するんだから、こいつらに「話」なんか通用しない。
ミツバチだって、虫ケラの仲間だから油断は出来ないぞ。

12時からの予約に対して、11時30分頃から食べ始めたが、予約に時間になる頃には、もう満腹で食べられなくなった。
当たり前だろう。いちごばかり、1時間も食べ続けられるか、っての。
そして、時間が中途半端だったから人が少ないのかと思っていたが、実は、いつまで経っても、ハウスの中はガラガラ。
    ガラガラ
人はまばらで、予約の時に感じられた「熱気」のようなモノは微塵も感じられなかった。
昼飯時だからか。
何にしても、この「みずみずしい果実」を「自分で採って好きなだけ食べられる」以外は、買った方が安くて甘いとも思った。
ただ、いちごを食べるのが目的ではなく、狩りを楽しむんだから、それを比べても意味はないけどね。

水分が多い、即ち、すぐに腹に溜まる、訳で、まさか、先っぽの甘いところだけを食べて捨てるような真似も出来ないから、まぁ「原価割れ」だろうか(笑)
繰り返すが、元を取るつもりでも、元を取ってもどうなるモノでもないので、そんな貧乏臭い考えはないが、帰りに、ヘタを集めたゴミ箱の中を見て唖然とした。
    もったいない
半分くらいかじって捨てたのが多いなぁ、と。
小さな子供を連れた家族連れだってあったろうに、こういう勿体ない食べ方をしてまで「元」を取ろうとするような、あさましい連中が多いのかねぇ。
こういうのを片付けるのも、あの外国人従業員だと思うが、彼女らの目には、これがどういう風に映るのか、できれば聞いてみたい気もするし、聞きたくもない気もする。

受付横に「おみやげ用に」と、立派ないちごがパック詰めで売られている。
要するに、キチンと商品として出荷できる甘いいちごは別に取っておき、それほど甘くもない残ったヤツを「いちご狩り」と称して、客に勝手に食べさせておけばいいという商売に見えて仕方がない。
いや、スーパーに並ぶ、キチンとした商品の影に、出荷されない規格外の物が多量にあって、それらが安易に「処分」されているかと思えば、こういう活かし方もあるのだ、と思うことにしたい。
本日の好日度:★★☆☆☆ 「もったいないの・・・」
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