【概要】 NSBasic Ver.2.11より、アプリケーションタイプを自由に選択できるようになりました。 PalmOSでは、appl以外のタイプを持ったファイルはクリエータIDの重複とは無関係にメモリ上に存在できます。 テスト中では、よくクリエータIDの重複などが発生し、それらの管理が面倒になりがちですが、applタイプ以外のアプリケーションにすれば、そのような問題は発生しません。 しかし、applタイプ以外のプログラムは、ランチャー上に表示されない、という問題があります。 そこで、A.N.Lをお試しください。 ●PalmOS 3.1以上 モノクロ ●サイズ 36KB ●NS Basic/Palmのランタイム 2.11が必要です |
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【インストール】 ここをクリックして、anl05.zip(19KB)をダウンロードし、解凍して下さい。 解凍したAmiNSBLauncher.prcを、通常の方法でインストールして下さい。 また、Ver.2.11以降のランタイムが必要です。ない方は、Palmなお部屋のトップページにあります。 インストール後、このアイコンからスタートします。 |
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【基本機能】(スクリーンショットは、特に断わりのない場合、Ver.0.3.1のものです) 基本的には、ある種のファイル管理ソフトとして利用できます。 具体的には、インストールされているファイルの一覧を表示したり、選択したファイルの情報を閲覧・変更する機能です。 ![]() ![]() ●一覧画面と、ファイル情報表示画面。クリエータIDやType、名前が変更できます● リスト作成は、特定のタイプを選択肢から選択できますが、クリエータIDやTypeなどは、自分で指定することも可能です。 選択したり、条件フィルタを入力したら、[Reload]をタップして下さい。 ![]() ![]() ●タイプ選択と、特定の条件フィルタによる一覧表示● もちろん、ファイルの削除や、情報の変更も可能ですので、簡易的なファイル管理ソフトとしては十分使えるでしょう。 ただし、現時点では、メモリーカードなどの外部ファイルには対応していません。 |
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【応用】 このアプリケーションは、NS Basicプログラマが使う事で、その真価を発揮します。 まず、下準備です。あなたが作るNS Basicプログラムの[Type]を標準アプリケーションであるapplから、NSapに変更してコンパイルして下さい。 (※注:Typeが変更できるのは、NS Basic Ver.2.1.1以降です。) ![]() ![]() ●プロジェクトのプロパティで、[Type]をappl→NSapとして作成する。● さて、このように作成されたプログラムは、PalmOSには標準のプログラムと見なされませんので、標準ランチャー上には表示されません。 ![]() ●ProjectXというプログラムはありませんね● しかし、A.N.Lを使って[NSap]を条件とすると、一覧に表示されます。 ![]() ●「NSap」Typeを持ったアプリの一覧です● そして、アプリケーションを選択して[RUN]ボタンをタップすると、このA.N.L上から直接実行できます。 ![]() ●Project3、を実行してみました● つまり、標準ランチャーに表示されないアプリケーションでも、このA.N.Lを使う事で実行可能になるわけですね。 メリットは何?と言う事ですが、実は、一覧に表示されている「Project1」「Project2」「Project3」どれもクリエータIDは「Test」なのです。 それがどうかしましたか?いえいえ、Palmのアプリケーションでは、クリエータIDの重複は許されていましたか? まぁ、エラーは出ませんが、何かと不具合になりますね。でも、これなら大丈夫。クリエータIDが「Test」のままでも、問題なく開発を進める事が出来ます。 やはり、テスト段階では色々な作りかけプログラムを抱えている事が多いですから、とりあえずこれで管理できるのではないでしょうか? さて、基本機能で紹介したファイルの情報を変更する機能が、ここでも生きてきます。 テスト中の「NSap」Typeプログラムを、アプリケーションに昇格させたくなったら、このA.N.L上で、appl型に変更できます。 ![]() ![]() ![]() ●「NSap」型を「appl」型に指定して[Apply]します。無事に出来ればダイアログが表示されます。([Top]で一覧に戻ります)● さて、標準ランチャーを見てみましょう。 ![]() ●「appl」型に昇格したProject2が現れました● 先ほど昇格させたProject2という作りかけプログラムは、見事、標準アプリケーションに昇格しました。 もちろん、A.N.Lでみても、Project2は、NSap型ではなく、appl型になったようです。 ![]() ![]() ●Project2は、NSap型ではなく、appl型の一覧に並んでいます。● そして、次にProject3をappl型に変更しようとしても、同じ「Test」というクリエータIDを持ったProject2が存在していますから、変更時にエラーになります。 ![]() ●同一クリエータIDのアプリケーションもちゃんとチェックします● このチェックにより、重複したクリエータIDを持ったアプリケーションが存在する危険性を回避する事ができます。 ファイルの削除時にも、プログラマを手助けする機能が盛り込まれています。 まず、あるプログラムなどを削除します。 ![]() ●[DEL]ボタンで、あるプログラムを削除します● すると、削除したファイルと同一クリエータIDを持ったファイルが存在する場合は、その一覧を作ることが出来ます。 ![]() ●同一クリエータIDを持つファイルの一覧を作りますか?● このダイアログで、[Yes]を選択すれば、それらの一覧が作られますので、後は、必要と思われるファイルに対して、操作を続ければOKです。 この機能により、関連するデータベースなどの別ファイルが存在する場合、削除し忘れるといった事が防げるかもしれません。 このように、A.N.Lは、単なるファイル管理ツールとして使える以外に、NS Basicプログラマの開発を支援する機能を備えています。 |
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【更新情報】 ★2002/04/21 Ver.0.4. 開発操作がしやすいように機能を追加しました。 ・リストがジョグダイアルで操作できるようになりました。ジョグの上下で選択、押すと起動です。 ・右下の[H]ボタンから、ダイレクトにHotSync画面に行けるようになりました。 4つのハードキーのうち、あまり使っていない1つにA.N.Lを割り当てていただければ、開発効率が向上するでしょう。 特に、クレードルが手元になく、ケーブルで接続している場合、NS Basicで作成し → HotSync → 試行 という一連のサイクルが簡単に行えるようになります。 ![]() ●Ver.0.4のスクリーンショットです。 ★2002/05/28 Ver.0.5.0. A.N.Lから起動したアプリを終了させた場合、A.N.Lに戻れる機能を補助サポートしました。 使い方は、簡単で自作アプリに同梱の「ANL_BACK.cod」を組み込んでください。 そして、Termination Code()の最後に Call ANL_Back()と入れるだけです。 仕組みは簡単で、このバージョンから、ANLでアプリを起動すると、ANL_DBというデータベースの"run"というキーに起動したアプリケーション名を書き込みます。通常は空文字列です。 この関数ANL_Back()は単にこれをチェックして、ANLに戻るだけです。 一応、開発途中だけの使用を前提としていますが、アプリとして完成した時にこのコードが残っていても、あまり問題はありません。 1つ問題になるのは、ANLからアプリを起動し、続けて別のアプリを起動する場合です。 この場合はANL_DBがクリアされませんので、アプリ終了時、ANLに戻る場合が出てきます。 関数ANL_Back()で、組み込まれているアプリ名をチェックすればよいのですが、それにはNSBSystemLibが必要になります。 全ての人がこのライブラリを使っているとは限りませんので、今回はその機能を割愛してあります。予めご了承下さい。 |
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【配布・製作・著作】 本ソフトウェアは、フリーウェアです。ご自由にお使い頂いて結構です。 転載等も、ご自由に行って頂いて構いませんが、事後にでもご連絡頂ければ幸いです。 動作に関しては、慎重にデバグ等を進めてきましたが、完全である保証はできかねます。 そのため、本アプリの使用による不具合などは、一切責任を負いかねますので、ご了承下さい。 また、ジョグアシストなどの環境により、思わぬ動作をする事がありますので、重ねてご了承下さい。 使用に関してのご意見、ご感想、ご提案、及び、バグ情報などお送り頂ければ幸いです。 製作者:mizuno-ami (C)A.Mizuno.2002,mizuno-ami.2002. 【開発メモ】 ●プログラムに関して NS Basic/Palmを使用して作っています。 NSBSystemLibを使うと、NS Basicでもランチャーのようなものが作れますので、ちょっと試してみました。 Ver.2.1.1の新機能と組み合わせたA.N.Lが、開発者の皆さんに役立てば幸いです。 ●履歴 2002/04/12 Ver.0.1. とりあえず完成 2002/04/15 Ver.0.2. 簡易ファイラー機能を付加 2002/04/16 Ver.0.3. ファイル削除後に同一クリエータIDファイルの一覧を作成する機能を付加 2002/04/17 Ver.0.3.1. ・ファイル削除時に不要でも一覧作成を尋ねる不具合を修正 ・同一クリエータIDを持ったアプリケーションに変更できないよう修正 2002/04/21 Ver.0.4. ・リストがジョグダイアルで操作できるようになりました ・HotSync画面へ直接ジャンプできる「H」ボタンを付けました 2002/04/22 Ver.0.4.1(非公開) ・クリエータIDがTestのフィルターを追加 2002/05/28 Ver.0.5.0 ・ANLへ戻る機能の補助サポート |