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2007松本「縄手カエル祭」 〜松本市〜

    通り雨、ひっそりと
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 空腹は仕方がない。
朝、愛知県くんだりからオニギリを食べながら出発し、途中のサービスエリアでコーヒーを飲んだだけ。
立ち食いソバ好きの身としては異例だが、そういう事実に晒されている胃袋。
腹時計は正直に「お昼ご飯」を要求している。
その上、いっそう暗くなる空模様。
    曇天
    ■今にも泣き出しそうな空。「泣き出したいのはこっちだよ」と胃袋
普通なら、ここで「とりあえず、たい焼き」でも、と思うのだが、生憎の行列。
人間を2タイプに分類するならば、行列に並べる人と並べない人になろうが、行動が脳ではなく胃袋に支配された今の状態は明らかに後者だ。
よもや、こんな時間には…、と通りがかって奇跡的に「じゅげむ」が空いている事を発見し、ひとまず腰を落ち着けた。
だって、店頭にこんな美味しそうなモノが置かれているんですもの…。
    定番かえるおやき
    ■食欲をそそる淡い穀物色に、柔らかそうな皮…
それも、こんな誘い文句で誘っている。
    定番かえるおやき
    ■は、はい、いただきたいです〜
人間、疲れていると食欲まで失ってしまうようだが、長旅で疲れた今の体もその状態だろう。
ひとまず、思い浮かんだのは、思い切り食べられる定食のようなモノではなく「たい焼き」とか「おやき」といった、すぐに気軽に食べられる食べ物だ。
そんな訳で、とりあえず店頭の「おやき」に誘われて中に入った訳だが、店に入って椅子に座った時に我に返った。
ここで食事しよう!

何という名案だろうか。
そして、ここで食事をしようと決断した事が、後の行動の明暗を分ける事になったのだが、それはまた別の話。
ひとまず「冷やしぶっかけ」を頂く事にする。

松本に来て思うのだが、ご当地だからか「そば」が美味いことに気付かされる。
愛知県の地元でも、それなりの高額チェーン店でそれなりの「そば」が食べられるが、あれとは次元が違う。
松本市内では、どこで食べても美味しく感じるが、あれは「そば」だけじゃなくて「水の差」なのかと思うようになってきた。
そばを茹でる、それを水に晒してザルに盛られたりする訳だが、その水が不味ければ、どんなにそばが美味くても、その味を殺してしまうのではないだろうか。
近所を流れる女鳥羽川など、街の中なのにニジマスが泳いでいたり、松本市内には湧き水が湧いている場所まであったりと、この街は水の街なのかと痛切に感じる。
「じゅげむ」で飲むコーヒーが美味いのも、そういう理由なのかと思ったりするが、たぶん、水道の蛇口をひねって出てきた水も美味しいんだろうな、と思う。

さて、旅のレポートの途中で、長々と「水」を語っているには理由がある。
実は、注文したものが出てきたと思ったら、早々に食べてしまって、気が付いたら器が空っぽになっていたのだ。
    ぶっかけ
    ■かつて、食べ物が入っていた空の器…
食べる前の写真がなくて申し訳ないが、人間、腹が減ると判断力が鈍くなるんだなぁ、と言う事を痛感してしまった。

涼しげな風が入ってくる網戸越しに外を眺めると、外は雨が降っているようだ。
    じゅげむの窓
    ■鮮やかな緑が目にまぶしいです。
さほど暗くないので、すぐに降り止むと思われるが、それでもちょっとしたまとまった雨になっている。
この後1時から「カエルシンポジウム」だが、それまでもう少し時間がある。
せっかくなので、少し雨宿りする事にしよう。
    丸出ダメ夫
    ■「雨になっちゃって、ごめんね」
    カエルなんだから、もっと雨を喜んで良いんだよ。
網戸から入ってくる心地よい風に、柔らかい雨。
自然の風が心地よいなぁ、と落ち着きながら、忙中に閑ありというべきか、とまどろんでいたが、そもそも、到着して昼御飯食べただけだから「忙中」という言葉は当てはまらない。
まだ雨は上がらないが、そろそろ時間だし、ここに居座っていては営業妨害に当たるだろう。
ひとまずは会場に向かう事にする。

今更だが、商店街のどの店の軒下に入っても、必ずと言っていいほどカエルが居る。
それは鉄だったり布だったり陶器だったり木だったりと、素材も表情も豊かなカエルたちの共演。やっぱり「カエルの街」だな、と思った。
    鉄カエル
    ■「道が濡れてるから、慌てて滑りなさんなケロ」
さすがにカエル祭でも、喜んでケロケロ鳴いている人やカエル跳びをしている人もなく、ただ普通に傘をさしている。
    雨降りだ〜♪
    ■伸ばせば、意外に大きな各店の軒下。
商店街の軒下を借りて雨宿りをしつつ、会場に向かった。
    会場はこちら
    ■「かえるシンポジウム会場」、どういう会合なのか!?


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