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2007松本「縄手カエル祭」 〜松本市〜

    カエルが住む環境をカエルのは?
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 『どうしてカエルが好きなんだろう?』

どういう理由だか分らないが、漠然と「カエルが好き」という程度で、特に学術的知識を持ち合わせていたり、種類や生態に詳しい訳でもない。
そんな人間が「シンポジウム」などという大仰な会場に足を踏み入れてよいものか?
また、普段から「環境、環境」と連呼している人々に対し、カネ儲けの胡散臭い団体だと毒を吐いているような人間が、果たして、この場に居てよいのか?
などと思いつつも、会場に向かう。
    うぇるかむ
    ■なんだか仰々しい会場の入口
2階に上がる階段も「なんだか、変な宗教団体の集会じゃあるまいか」と思わせるような雰囲気すらある。
    2階へドウゾ
    ■「かえるシンポジューム」は2階です。
受付で小さい文字が一杯書かれたレジメを貰い、更に緊張を高めるが、その傍らに置いてあったアンケート回収箱で心が和む。
    よろしくね
    ■こ、こちらこそ、よろしくです。
会場は、場所柄、披露宴だとか結婚式だとかに使われるホールだろう。
既に椅子も並び、準備が整っている。
    会場
    ■「空いてる席へ前のほうから順にご着席下さい。」
これは後の話になるが、最初は、各テーブル2脚の椅子が並んでいたところ、来場者が増えて場所が足りなくなったため、1つずつ増やして3脚になった。
こんな事からも、この問題への興味の高さが伺える。

そもそも「この問題」とはなにか?
このシンポジウムは「カエルの生態を通して環境を考える」というモノだ。
つまり、カエルを通して環境を考えましょう、と言ったところだろう。
加えて、最近問題になっている「カエルツボカビ」の話題もあるので、カエラーが興味を持たない訳がないか。
レジメには、こんなテーマが並んでいる。
  • 「地球温暖化と生物への影響」
    信州気象フォーラム運営責任者 平島安人
  • 「女鳥羽川とそこに棲む生物たち」
    信州大学理学部生物科学科教授 藤山静雄
  • 「カエルと両生類におけるツボカビ症」
    長野市茶臼山動物園獣医師 北澤功
  • 「カエルツボカビ フォーラム2007報告」
    カエル祭実行委員会 坂巻たみ
難しい漢字が並んでいる一方で、女鳥羽川に棲んでいる生物というテーマもある。
松本市民にとっては、当たり前の存在であろう女鳥羽川も、愛知県民にとっては「何かキレイな川」というイメージしかないので、この話は面白そうだ。
レジメをパラパラと眺めているうちに、シンポジウムが始まった。

少々遅くなったが、この話題に関しては、単なる「お出かけレポート」とは趣きが異なる事をお断りしておかねばならない。
扱う話題が単なる見聞録の範囲を超えているという理由もある。
何にせよ、知識の少ない素人が聞いていた訳だから、話を曲解している可能性すらある上に、これを書いている人間の毒舌性が高いので、その内容はかなり偏見に満ちている。
聴いた話を脳内で解釈しつつ書いたものなので、ひとまずは、書かれている話を単純に鵜呑みにせず、その内容はご自身で考えて頂き、また、間違いについては、ご指摘頂ければ幸いである。


◆◆◆◆◆◆

長い周期を経て、気候が変動している地球の環境。
さざれ石がイワオになるような地球の長い活動周期に比べれば、たかが100年程度の人間の一生など屁のようなものであろう。

そんな長い活動周期の中で、ここ数年暑い年が続いているからと「地球温暖化」だと騒ぎ、それによって地球が滅びてしまうような危機感が世界を覆っている。
そもそも、温暖化によって困るのは「地球」じゃなくて「人間」であり、地球上から人間が滅びたところで地球は困らない。
それなのに、人間の危機を地球の危機に置き換えて、いかにも「地球に優しいこと」が良い事であると「環境商品」を売り込んでいる「エコロジーブーム」に疑問を抱いているので、「地球温暖化」も一時的な現象であろうと思っている。
それも、テレビや新聞雑誌で地球温暖化を叫んでいるのは、決まって経済学者か文化人の類だ。正確な科学的知見が必要な問題を、科学者ではなく、こういう人たちが言葉巧みに言い含めているようなブームは胡散臭い。
まともに人類の歴史が刻まれるようになって、たかだか数千年。
氷河期1つ越えるのに数万年、数百万年単位で変動する地球環境において、地球温暖化騒ぎは単なる「ブレ」ではないか?

しかし、平島氏の話は、仮にこれが一時的なブレであったとしても、いわゆる「温暖化」の問題は色々な弊害を引き起こしかねない事を教えてくれる。
人間の様々な活動によって生じる環境への影響。
二酸化炭素の排出量を考えても、これが気温の上昇に寄与していることは確からしい、という見解がほぼ固まっており、偉い学者さんの集まりでも「温暖化」による影響が出始めている状態だそうだ。

産業革命からたかが200年程度。
特に発達したここ100年余りで増え続けた人間の活動。
それらの影響は、何万年単位で変動するような地球にとっては「あり得ない」速度の変化と言う事になろう。
ゆっくり歩く事しか出来ないような老人の手を引き、陸上選手と一緒に全速力で走らせる。いや、自動車で引っ張るような、そんな無茶をさせていると考えれば、この温暖化の問題の重要性が見えてくる。
長い目で見た「地球環境の変化」からすれば些細な変化かも知れないが、ほんのわずかの間に生じる気温上昇などの変動は、今の環境にとっては大きな脅威になる。
そして、たかが地球の上で動いている一種類の生物である人間の活動が、地球規模の環境に大きな変化を与えられるようになってしまった事も、大きな脅威の1つと言えよう。

その「脅威」こそが「地球温暖化」の問題の本質か、と思うと、全く別の方向を見て「問題ない」などと思っていた事が恥ずかしくなる。
確かに、何万年単位ではブレかもしれないが、何万年単位の変化を数十年で地球に与えている人間の活動は問題だ。

この、一見するとカエルとは無関係な「環境」の話は、環境問題を考える際に基本となる重大な内容なのだが、さて、環境の変化と生物の関係はどうなっているのだろうか?


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