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松本かえるまつり2006 〜松本市〜

    かえるの学校で新発見
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 ナワテ通りに溢れるカエルたち。
キャラクターデザインを検討する会合でしばしば登場した『増殖』というキーワードは、会場の至る所に配置されたフランソワという形で表現されている。
しかし、このキーワードもその場の思い付きで発生したのではなく、とあるカエル達の影響を受けているのは確かだろう。
そのカエルとは、河端寛子さんによる「元気かえる展」で遭遇したカエル達である。
「元気かえる展」については拙作のレポートを参照していただくとして、このかえるまつりの特別展示「かえるの学校」を見ていくこととしよう。

ナワテ通りの東口近くにある、かえるルーム。
他の賑やかな雰囲気のせいもあり、一見するだけでは「何やってんの?」と言った風情のある場所。
だが、静かな雰囲気とは裏腹に、毎年「カエル密度」の高い展示が行われている。
微妙にシュールな看板を横目にしつつ、中に入ってみる。
    かえるの学校
    ■「お代はタダケロ、しっかり見てってケロ」
一歩足を踏み入れると、そこはもうかえるの学校だ。
授業中の教室も、元気かえる展と同じどこか懐かしい雰囲気を見せてくれる。
    早弁
    ■授業中、「センセイ、ケロノスケくん(仮名)が早弁してます!」
せっかくなので、授業に参加してみることに。
邪魔にならないよう、密かに後ろの方にお邪魔した。
    さんすうすいすい
    ■「ん?君はどこから入ってきたケロか?」
ご存知のとおり、かえるの目玉は頭のてっぺんについている。
一番後ろなら、と思ったのだが、彼らの目には節穴はなく、思いがけず目が合ってしまった。
    お見通し
    ■「君の行動は、ケロっとお見通しケロ」
お隣は給食の時間だ。
本当のカエルの食性を考えると、場合によっては給食の方にモザイクをかける必要があるが、そんな愚かな心配は無用。
そこには、懐かしい感じのする給食の時間が広がっている。
    メガネ
    ■かえる界にもメガネくんはいるらしい。メガネ萌え?
    お見通し
    ■今日の献立は…意外とよく食べるなぁ。
かえる達はもちろんだが、この小道具にも心惹かれるものがある。
ドールハウスやミニチュアハウスといったカテゴリの趣味があるようだが、その気持ちが良く分かる。
しかし、単に配置してある「モノ」がリアルなだけではない。
その「行動」もリアルなのだ。
例えば、このグループ。
奥の「青タロウくん(仮名)」の前には給食セットもなければ、机もない。
ここまで精巧な学校を表現している作者の方が、手抜きをするとは考えられないだろう。
    お見通し
    ■「また、青タロウ(仮名)来たケロ〜」「べ、べつに良いだケロ」
体は大人、頭脳は子供並みの迷探偵の推理によれば、おそらく、青タロウくん(仮名)は、何らかの意図をもって配置されているのだろう。
そう、これは、密かに好きだった子が牛乳を飲む時に面白い事を言って笑わせてしまうようなイタズラ(やったことある人、手を挙げて)を表しているのではないかと推理できるのだ。
撮影し1枚の画像になってから冷静に思える「理由」だが、これら学校の様子を眺めていて「なんとなく」懐かしい気持ちになるのは、そういうリアルな光景を無意識のうちに感じるからであろう。

給食の時間と言えば、新しい担任のケロ山先生(仮称)も愛妻弁当のようだ。
    愛妻弁当
    ■「ポ、ポーズを取れと言われても、困っちゃうケロ」
そして、かえるの学校では常識になりつつある「校長先生の豪華なお弁当」は今日も健在だ。
    校長
    ■「ちょっとクールビズってのを取り入れてみたケロ」
それにしても、芸が細かい。
    リアルなネクタイ
    ■カエルモード。下手なオッサンよりもセンスがありますな。
生地、ネクタイ、ボタン。
こうして拡大してみると、これが10cm程度の人形である事を忘れてしまいそうだ。
また、どう考えても「それは如何なものか」と口に出しては言えないオッサン会社員のファッションよりもお洒落に見えるのが不思議だ。

唐突だが、かえるの「座高」ってどうやって測るかご存知だろうか?
生物学的にも雑学としても興味ある問題、身体測定をしているところでは、その答えが展示されていた。
    座高
    ■「気をつけないと目に当たるケロ」「降りてくる瞬間が怖いケロ〜、ひぃいい〜」
納得できる気がする「かえるの座高」、だが、目玉がてっぺんにある彼らにとって、下がってくる測定器はどのように見えるのだろうか。
注射を怖がる子供同様、身長や座高の測定を怖がっているかえるの学校の生徒は多いのではないだろうか。
一方、その視力検査だが、それはそれで面白い測定方法で検査が行われている。
    視力検査
    ■「ゲロゲロリ。ちょっと見えてるでアリマス。」「お見通しケロ」
飛び出した目玉の片目をふさいで見る視界。
人間には想像がつかない風景が広がっているんだろうな、と想像しているうちに頭が痛くなりそうだ。
妙な妄想も楽しいかえるの世界。
奥のベッドには、ヒロピョン(仮名)が調子を悪くして横になっている。
学生時代は縁のなかった保健室のベッド、憧れている人は少なくなかろうが、そんな気持ちと「かえるの脇の下ってどこだ?」という妙な気持ちが入り混じる。
    保健室
    ■「とりあえず熱を測ってケロ」「おいら、変温動物ケロ」
今の学校では、どんな名前になっているか知らないが「家庭科室」では裁縫の実習中。
世の中が「作るより買った方が早い」という風潮になり、今や、学校へ持っていく雑巾も作るのではなく、買って持っていくのが普通らしいが、そんなところまで経済活動を広めなくても良いだろうに。
    家庭科室
    ■「ケロケロ」「ケロケロ」、「そこ!静かになさい!」「ひぃ〜」
3人集まれば何とやらと言われる人間の女性だが、かえるも同じようなものだろうか。
ケロケロケロケロと騒がしい様子が伝わってくる。
ただ、不思議な事に、学校で家庭科を教えているのは、異様に躾に厳しいお婆ちゃんと呼ぶに相応しい先生であると相場が決まっている。
一クラス分の「かしまし娘」をまとめて静かにさせていたツワモノの「お婆ちゃん先生」は教育現場から消えつつあるのだろうか。であれば惜しい話である。
    家庭科室
    ■『あこがれのケロ子さん』的風景。

かえるの学校では、運動も盛んに行われている。
体を鍛えなきゃ、かえる跳びもままならない。
    レッド・ビッキーズって知ってる?
    ■打球はピッチャーを抜けたぁ!この後、セカンドのカエル跳びによる超ファインプレーが!
生物的特長である脚力を生かした超ファインプレーの連続に、観客も大喜び。
そんな生き生きとした様子が伝わってくる野球の光景は、野球に興味がない人間でも引き込まれてしまうような魅力を持っている。

    観客席から
    ■『ケロ吉くんのこと、ずっと見てました』的風景。
ちなみに、観客席の脇にある小さなアジサイにも細かな芸が施されていた。
    カタツムリ
    ■見逃してしまうくらい小さなカタツムリ。撮影団は見逃しませんぞ
細かな芸と言えば、このキャッチャーなどは凄いという言葉を通り越した「神技」の域だ。
    山田くん
    ■キャッチャー「山田ケロ太郎」
比較のために携帯電話と並べてみたが、実物がいかに小さなものであるかお分かりいただけるだろう。
    ピンクちゃん
    ■うちのケロエです。「どうも、お手伝いしてま〜す」
こんな小さなかえる達が並んでいるかえるの学校は、かえるまつりの賑やかな雰囲気とは異なる、全く別の空間を形作っていた。
一度見ているはずの撮影団ですら、しばらく見入ってしまうほど。
いや、何度見ても新しい発見があって面白い。

さて、この土曜日は作者の河端寛子さんがお見えになっているとのことで、とても楽しみにしていた。
前回の「おでかけ」記事を読んでくださっていると話を聞いていたからだ。
会場を見回してみると、あんなところに河端さんのお姿が!

「かわばたくん、み〜つけた!」
    河端くん
    ■「違うよぉ、かえる跳びの隣だよぉ」
か、かえる跳び?
    かえるとび
    ■「縄跳びは苦手でケロ。跳びすぎちゃうから難しいケロよ」
かえるの縄跳びの隣、入り口のところにちょこんと座っておられた河端さん。
ご挨拶すると、以前書いたおでかけ記事をとても喜んで下さっていると言われ、とても恐縮する。
何でも、長野市でやっておられる珈琲屋さんでは、あの記事を印刷して皆で回し読みまでされているとか。
とてつもなく恥ずかしいが、喜んでいただければ光栄だ。
せっかくなのでお写真を、とお願いするが、まるで女学生のような恥じらい方でご丁重に断られてしまった。
    河端さん
    ■河端さんのイメージ写真。
会場の一角に楚々として座っていた1体のかえる。
これが一番、河端さんのイメージに近いので、代わりに掲載しておく事にしよう。
そもそも、愛知県から松本まで「たい焼きを食べに」足を運んだのがきっかけでかえるまつりの会場に居る撮影団。長野市まで珈琲を飲みに行くのも悪くないな、と思えるようになってきた。


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