コピペで簡単に増やせないから困る
2020年07月13日(月)
●土曜日の昼近く、買い物途中にある公園に老人が集まっていた。漏れ聞こえる会話は「したっぱ15人は、もう倒した」「気球に乗ってきたアルロを倒した」というもの。分かる人には分かる、ポケモンGOの話題。ちょうど、数分後にレイドバトルというイベントが始まるので集まってきたようだが、ポケモンに興じる歩きスマホの老人が地域を徘徊しているのは、こちらの地域に限った話じゃなかろう。そもそも「したっぱ15人」など、金曜日から始まったイベントをほとんど終えた後に登場するもの。土曜日の午前中に終わっているとか、どれだけ歩き回っていたのか。こういうゲーム老人が増えたのか、コロナで外出が減ったのか、結果的に『病院の待合室』が老人憩いの場にならなくなってきたという話がある。病院の待合室など、年寄りだらけの印象があったが、軽症者なども含め『不要不急』でコンビニ受診しなくなったことで、ヒマになった病院もあるようだ。病院の利用がどこまで不要不急か判断は難しいが、減っている事自体、無駄が多かったと言えよう。まぁ、病院には定期検診だの検査だのの需要を当て込んで作ったんじゃないかと思われるようなものもあるが、数分の診察に半日ほど待たされるようなことが減るならウェルカムか。●ただ、その結果、医療従事者のボーナス支給額は、今夏、例年より低くなっているというデータもある。もちろん、平均的な話なので、どこまでの調査か分からないにせよ、『客』が減れば、それだけ『売上』も減るので、おカネの話としては仕方のないところ。道を歩けば歯医者にぶつかるように余っていそうな業界もあるので、むしろ整理すべきじゃないか、という意見はある意味正論か。一方で、医者など特殊技能であり、足りないから直ぐに増やせるというものではないので、簡単に減らしてはならないという意見も正論だろう。この手の存在の適正な数は分からないが、困ったときになければ本当に困る存在だ。警察や消防も同じようなもの。事件だの火事だのが減れば、それだけ彼らはヒマになるが、かといって簡単に縮小させられるほど、世の中、善人ばかりじゃない。それは、病気だの怪我だのがなくなるとは思えない医療現場も同じだろう。こういうものの維持は難しいが、それが可能かどうかという社会の仕組みにも関係するから面白くもあり怖くもある。★☆★