タコ飯。
我が家で人気メニューの1つですが、刺身用の蒸しタコを使って作るので、結構簡単だったりします。
炊くのは鋳物鍋ですが、staubの「ワナベ」のMサイズで2合炊けますので、食べきりでちょうど良い感じです。
で、先週と今週2回続けてタコ飯にしましたが、先週がモーリタニア産のタコ、今週は北海道産のタコを使いました。
モーリタニア産のタコは別に珍しいものではなく、普通に売られているものの大半がコイツなので、味的に劣るわけではありません。
ただ、北海道産のものを比べると、鮮度的なものに差が出るようで、炊いてみるとずいぶん違うなぁ、という感じです。
モーリタニア産でも十分美味しくて「これなら」と思っていましたが、明らかに今週のは「ん?」と感じるレベルで違います。歯ごたえや風味、微妙なところに違いがあって面白いですね。
タコの旨味は、違いを感じるほど食べ比べるようなものではないので、あまり気にしない人が多いと思いますが、一度、自分で釣ったものを食べた時の味は感動を超えて驚きました。こんなに違うのかと。
茹で汁や処理に使ったミョウバンなどの風味がどうしても時間の経過とともに染み込んでしまいますので、その差でしょうね。
まぁ、ほんのり桜色に染まったタコ飯は、どうやって作っても美味しいです。やや薄口ですが、タコの味が効いていて良い感じになります。お好みで、緑のもの(個人的には枝豆がベストだと思います)を添えても良いでしょう。
【材料】(2合炊き分)タコ(刺身用蒸しタコ)2本くらい(適当)、薄口醤油(大さじ1.5)、酒(大さじ1.5)、みりん(小さじ1)、好みで砂糖(小さじ1)
【下処理】タコを適当なサイズに切ったら、軽く塩して10分程度放置。塩を流水で洗い流してギュッと絞る。(※味は多少抜けるけど、表面に染み込んだ処理の臭みが抜ける。)
【タコ飯の元を作る】50〜100ccくらいの熱湯に材料全部入れて煮込む。粉末だしの素を少々加えても良い。浮いてきたアクっぽい泡を取り除いたら完成。(※余裕があれば、このまま冷めるまで放置、もっと余裕があれば冷蔵庫で一晩冷やす。特に余裕がなければすぐに使っても良いし、面倒なら元を作らずに炊飯しても構わない。)
【炊飯】お鍋に研いだお米とタコと煮汁と水を足して約360ccにしたものを入れ中火〜強火に。グツグツと沸騰して煮汁が吹き出すようになったらトロ火(一番弱い火加減)にする。トロ火のまま10分キープし、15秒程度強火にしたら火を止める。火を止めたら一旦、フタを開けて手早くかき混ぜ、フタをして約10分蒸らして出来上がり。
【注意点】水ではなく様々な成分を含んだだし汁で炊くため、温度上昇の挙動が違います。場合によって吹きこぼれることなく、静かに水分がなくなっている場合があります。加熱開始から10分経っても吹きこぼれが見られない場合は、その時点でトロ火にしましょう。炊き上がりは、たいていの場合、そこから8〜10分程度になります。