ゆるキャン△に見るデジタル活用術

女子高生らが緩やかにキャンプするマンガ『ゆるキャン△』が人気なようで、元から、そういうものに興味があった層や、単なるアニメファンも巻き込んで、ちょっとしたブームだそうです。
まぁ、だそうです、と偉そうな事を書けるレベルで知っている訳ではありませんが、試しに読んでハマった人が1人、ここに居るので、あながち間違った話でもないでしょう。

とは言え、キャンプの話は本題ではないので割愛します。
気になったら、マンガを読むなり、アニメを見るなりしてください。
面白いのは、この世代の子らとデジタル社会の関わりです。

女子高生がキャッキャウフフするマンガなどでは、学校なら教室や部室、外ならファストフードやファミレスなど、どこかに集まって会話をするシーンが描かれます。
しかし、このマンガでは、積極的にSNSが使われます。
ぶっちゃければLINEがベースだと思いますが、誰かが1人で何かをしている時も、そこに、LINEの会話画面が重ねられ、描かれている人とは別に、会話に参加している人たちの時間が進みます。
今や、歩きスマホが問題になり、既読無視を問題視するなど、依存症とも言える状態すらありますが、こうしてマンガの中で、自然とコミュニケーションの道具として使われているシーンを見ると、その使い方が問題じゃないかと思わせます。

また、キャンプ場をどうやって探すのか?という質問に対して、ネットなどで徹底的に調べる、という回答をする場面があります。
それは、単に検索して、そのキャンプ場のホームページで情報を得るだけでなく、実際に行った人のブログを読んだり、様々な評価や写真などを総合的に判断して決めているという話でした。
ネットで検索して上位に表示されたものを鵜呑みにする人が多かろう中で、こういう姿勢は重要ですし、本来は必要なスキルでしょう。

残念ながら、私自身、本物の女子高生と接点がありませんので、今時のこの世代の子らが、本当に、こういう形でネットを活用しているかは不明ですが、デジタル機器やネットが当たり前にある環境とはこういう物かな、という雰囲気はよく伝わります。
物語のキャンプそのものはゆるふわであっても、情報収集は、かなりハードに使いこなしているイメージですが、さらに、そして、それをハードに感じない辺りに好感が持てる作品です。

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