2021年06月16日 記事
犯罪者寄りの住民投票

2021年06月16日(水)

●『これ演出でも大げさでもない、サンフランシスコのごく普通な一日』で始まるツイッターの投稿。動画が添えられていたが、白昼堂々、店から何かを盗み出していると思しき男の姿と、それを撮影している人。盗み出しているヤツなんぞは、店内に自転車で乗り込んでいる始末だが、撮影している人も、捕まえようともしない。不思議な動画だが、それが『ごく普通な一日』になっているのは、法律の話。カリフォルニア州は、住民投票により2014年から『950ドル以下の窃盗なら違反チケットで罰金払って済むような軽罪になった』とのこと。だから、泥棒が電卓持って、950ドル以下になるように盗み出しているとか。笑い事のようでリアルな話。結果、市内にあった大手のドラッグストア『ウォルグリーン』は、ほとんどの店舗を閉鎖、撤退したとか。加えて、地方検事が犯罪者をどんどん釈放するとかいう話。捕まえても訴追無しで釈放するから始末が悪い。●この話の面白いのは『住民投票』という点か。住民が集まって決めた結果が、『市民は病気になっても薬を買いに行くところがない』と、自分らの首を絞めているの話。要するに、多数決は『正解』ではなく『決め事』ということだ。ルールは、それ自体が何かを守ってくれるわけじゃない。ルールを守ることで秩序が生まれ、その結果、皆が守られることになるが、カリフォルニアの場合は、皆が守っても、皆が守られないというスカタンな話。バカが集まってルールを作っても、優れたルールにはならない、むしろ、バカなルールが出来上がるという話。まぁ、多数決が馬鹿げているから、少数派の意見が正しいわけじゃないが。●この手の犯罪者への対応、損害はドラッグストアなどの私企業が請け負っているが、これらも社会のインフラだと考えれば、多くの人々が、犯罪者に対するコストを負っていると言えよう。生活保護という制度で、何らかの基準を設けて税金で援助するのと、基準はないが勝手に盗みに来るようなヤツの費用を、皆の支払いで援助するのと、気持ち的には大きく違わないが、構図的にはそれほど変わらない。いや、ちょっと乱暴か。社会生活に馴染めないヤツをゼロにするなんて、よっぽど無理な話なので、それらの不適合者をどうやって飼っていくのかは、大きな課題の1つ。まぁ、身勝手に好き勝手やった方が勝ち、みたいに見えて仕方がない部分や、それを利用して巣食ってる奴らもあろうから、『改善』すら着手させてもらえない可能性もあるな。★☆★
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