2020年01月04日 記事
もったいないオバケが出ちゃうので(笑)

2020年01月04日(土)

●石だの棒だのが好きな人は少なくないだろう。とりあえず、手頃な棒を拾って振り回すのは人間の本能だろうし、きれいな石があれば、やはり拾って眺めたい。石については、特に専門家でもないどころか一般的な知識も乏しいが、それらしい鉱石っぽいものは好きだ。だが、そういうものを買い求めようとすると、大抵、その手の石が置いてある店には「スピリチュアル」だの「パワーストーン」だの「開運」だのバカバカしい言葉が書かれたものが貼られていてガッカリする。せっかく見た目がきれいだから欲しいと思っても、その「開運」の一文字で台無しだよ。まぁ、バカ女の類は、自分が欲しいと思って買うことは許されず、「みんなが価値だと思っているもの」を買わなければ仲間はずれなので、何らかの「理由」が必要なのだろう。何にせよ、そのバカ女御用達のパワーストーン屋を除くと、もう、学術的な標本の類しか残っていないので、やはり金額的にはどうかと思うレベル。もはや、河原だの海岸だので石でも拾ってくるのが手頃で良い。●そんな中で、聞き慣れぬものを見つけた。『テラヘルツ鉱石』というもの。「ギガが足りない」という言葉と同レベルの低脳さを思わせるものだが、「1秒間に1兆回振動する周波数」を放っていて何かに効果があるとか信じているが、それが出来れば永久機関じゃないか。見かけ上、外部からエネルギーを与えなくとも、ずっと何らかのエネルギーを放出しているものがあるなら、放射性物質くらいしか思い浮かばないが、どちらにしてもこの手の美容だの健康だのに効くと言われるグッズがインチキなのは今更の話。そんなノーベル賞級の大発見の使い道がババアの美容グッズとか、それだけで科学の無駄遣いじゃないか(笑)。まぁ、その『鉱石』とやら、その正体は、半導体の失敗品だそうだ。高純度のシリコンが必要な半導体製造。そこでの失敗品はいくらでも出てくるので、それ自体は二束三文で買えるという。で、バカにするものの、その不良品を削ったものがいい感じにキレイだから厄介だ。金属なので当たり前だが、金属光沢のある『石』っぽく削られた研磨品は、ヘマタイトよりも明るい感じの色調なので、それ自体に価値があると思うのも無理はない。でも、欲しいと思っても買えるのは胡散臭い店ばかり。よくもここまで嘘八百が並べられるものだと呆れるようなサイトばかり出てくるが、こういうところが『キレイな石が欲しいだけ』に立ちはだかる悲劇と言えよう。そういえば、韓国で高純度のフッ化水素の製造に成功したとかいうニュースは嘘だったっぽいが、低純度のフッ化水素を使用した半導体の失敗品をサムスンが大量生産すると、何故か、マスコミが、胡散臭い鉱石をゴリ押しし始めるんじゃないか?★☆★
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