リアルなパニック映画
2020年01月23日(木)
●中国、武漢市を封鎖。今日の10時以降、市民の自由な移動が制限されるらしい。思い切ったことをするなぁ、と思う一方で、何を優先に行動するかの違いが垣間見える。日本の場合、その対応は「厳戒態勢ではあるが、旅行者などの行動の自由を奪うことは難しいなぁ」といった感じで、あくまでも『個人の権利』が優先されるが、それはそれで間違いでもなかろう。平時と有事の捉え方や、何を優先すべきかを判断して即行動に移す。その良し悪しはあろうが、悠長に「桜を見る会がー」と騒いでいるより中国のほうがマシに見える。●しかし、この話、急に出てきたのかねぇ。これまで「大したことないよ」みたいな発表ばかりだったのが、今朝はこんな感じ。『中国本土で新型コロナウイルスによる肺炎の患者数が22日、540人を超えた。国が発表した午前0時(日本時間同午前1時)時点の440人に、各地方政府の個別発表分を加えると547人になった。患者は23省・直轄市・自治区に広がり、全31行政区の3分の2以上に達した。』、要するに中国の3分の2以上の自治区で感染者が確認されている訳で、数日前に「武漢の魚市場で」とかピンポイントで騒いでいたのがウソのようだ。勝手に推測するに、結構な数が出ていたのを隠蔽していたが、隠しきれなくなって表に出さざるを得なくなったんじゃなかろうか?『人の口に戸は立てられぬ』のことわざは、ネット時代になって、より深みを増しているが、所詮、その戸は『ガラス製』、容易に覗き見れるし、人が押し寄せれば簡単に粉々になる。まぁ、中国であっても、戸を立てるのは難しいに違いない。●『ラクーンシティ』、『バイオハザード』というゲームでは、市民の大半がウイルス感染によってゾンビ化し、政府による閉鎖政策が採られる設定となっているが、武漢が閉鎖されたというニュースから、その架空の都市名『ラクーンシティ』を思い浮かべる人も少なくない。というか、自分もその1人(笑)。その閉鎖されたラクーンシティからの脱出を図るゲームだが、そのタイムリミットは、ミサイル攻撃で都市が焼かれるまでという設定だ。とりあえず、事故った後に、まとめて埋めちゃえば良いアル、というお国柄だけに、そのリアル版を心配する声も高い。「さすがにそこまでは」が通じない国なので、このウイルス騒ぎとは別の意味で興味がある。いや、火炎放射器を持った人民解放軍が跋扈しても、その情報が表に出てくるかどうか微妙だなぁ。人の口に戸を立てる以前に、死人に口なしなので。★☆★