情報戦
2019年08月10日(土)
●「個別のケースは対外的に公表することは行っていないが、韓国政府からこの措置があたかも禁輸措置であるという不当な批判が行われていることを受けて、例外的に公表した」、世耕経済産業大臣のコメント。先日のアレだろうが、あえて公表することがない、というのは初めて知った。いや、当たり前か、普通の仕事を全部公開していたらキリがない。この大臣のセリフは韓国にだけ向けられているようには思えない。「禁輸措置」であるかのように報じている日本の一部マスコミにも向けられていると思って間違いはない。そもそも、この問題、普通に仕事をしている日本から特別な情報が出てくる事はないが、何かを勘違いした韓国側からは途切れる事なくネタのような情報が飛び出してくる。ネットでちょっと検索したものを記事として書き立てるやり方が意外と定着しているマスコミにとって、記事になるのはどちらからの情報かと考えれば、そりゃ、たくさん出てくる方に決まっている。しばしば、マスコミの『偏向』と指摘する人もあるが、その実、政治的な意味合いで偏るような記者は現場にはおらず、とにかく記事を書かなきゃ、という目先の問題しか見れない現場仕事みたいなのばかりだとすれば、結果的に偏っているだけの可能性もあろう。●フッ化水素が必要な半導体製造。その窮地の最先端にあるのがサムスン電子だとされているが、主力のスマートフォンGalaxyなんかは、どうなってしまうのか?いや、普通なら、そんな心配はしないのだが、今後の供給が危ぶまれている中なのに、ここ最近、名古屋駅に行くと、ほぼ、Galaxyのキャンペーンをやっているのに遭遇する。サムスンの日本法人だと思うが、新機種を大々的に宣伝している裏で、それ、本当に売られるの?とか疑問に思ってしまう。ただ、サムスンの名前があると日本では売れないから、という理由が正しいかどうかは知らないが、Galaxyはそのブランドで売っており、サムスンのサの字も見えないから、キャンペーンを見た人なんかは、韓国の騒動とは結びつかない人も多いんじゃなかろうか。何にしても、そんなにキャンペーンをする必要があるのか?という疑問と、何故か、サクラにしか見えない若い人しか寄りついていないのが不思議に映る。市場の不安を払拭するため、あえて堂々とキャンペーンをしているという見方もあるが、真偽のほどは定かではない。★☆★