良識の格差
2019年08月22日(木)
●『自身が好きなユーチューバーが突然動画を投稿しなくなり、仕事を始めたからだと一方的にねたみ、その親族の男性の住所をインターネットで割り出したとみられる。「自分は仕事をしていないのに、(このユーチューバーは)なぜ仕事をやっているんだ」と供述している』、産経新聞のこの部分だけ読んでも、さっぱり理解が出来ないが、割り出した親族の自宅に「ガソリンをまく」などとメールを送ったとして21歳の無職が逮捕された、という部分は、しばしばマンガなどで目にするセリフ。「ああ、この人、バカなんだ」がしっくりくる事件だな。京アニの事件から、すっかり定着した「ガソリンまくぞ」という脅迫文句。程度の低いヤツは、創造力も乏しいので、手口すら自分で考えもせずに安易にパクる。ここ連日続く「あおり運転」の報道。普通の人が「怖いヤツが居るな」と思っても、その手の連中にとっては「そういうやり方がある」を認識させるだけ。●昨日、自動車学校に忍び込んで運転の練習をしていた、律儀なのかバカなのか分からないヤツの話題を取り上げたが、これも近いものがある。埼玉で少年3人が窃盗の容疑で逮捕された。1人が会社員から財布をひったくり、残りの2人が交番に届け、男性に謝礼を要求したという。今までなら、それで何ら問題なく済んだだろうが、ここは防犯カメラがあちらこちらにあるご時世。3人が揃って歩いている姿などがしっかり写っており、今時分の逮捕劇と言えようか。ただ、悲しくなるのはひったくりに遭った会社員の方。ズボンの後ろポケットからひったくられたのは『現金510円や運転免許証など45点が入った財布1個(時価計2100円相当)』で、所持金510円の会社員(32)って、それが小銭入れだったとしても、興味を煽る書き方だ。●「太鼓の達人」を盗んだ2人が逮捕された。「高得点の出やすい貴重な打面なので欲しかった」と名古屋のゲームセンターから、太鼓の達人の打面を盗んだというが、わざわざ、横浜だの千葉だのから遠征してきたのか?以前も似たような事件があったが、名古屋のゲームセンターは、太鼓の聖地なのか?名人は道具を選ばない、というが、達人はこだわりがあるようだ。これでは、太鼓の達人じゃなくて盗みの達人だが、そもそも、達人は捕まったりしないか。★☆★