2019年12月12日 記事
技術を作る人と使う人のギャップ

2019年12月12日(木)

●時代が時代なのか、そういう場所にしか行かないから分からないのか。とにかく、駅周辺に溢れる駐輪自転車、というのを見なくなった。名古屋駅付近でも、ちょっと外れたところの歩道に駐輪場が設けてあり、斜めに立て掛けられている姿を見かける。駐輪自転車は、1台倒れると将棋倒しになって全部が倒れるという場面がドラマなどでは良く描かれるが、ああいった立て掛け式の駐輪施設は横風とか大丈夫なのかと心配になるが、結構、しっかり固定されているので大丈夫なんだろう。他人事ながら、余計な心配しかしない(笑)。ただ、悪いことを考える奴はいるもので、あの駐輪施設から自転車を盗む被害が増えているという。前輪がロックされていて、精算機で精算しないと動かせないのに何故?と思うが、なるほど、精算機で精算すれば誰でもロックが外れる訳だ。いや、正直、思いつかなかった。だから、これらの被害者も『タイヤがロックされているから』とその場を離れてしまったようで、その数は少なくないという。駐輪料金が幾らか知らないが、盗んだ自転車か、その部品でも転売すれば、十分に元は取れる算段か。ただ、この手のニュース、皆が知るよりも先に不心得者が先に読むから、注意喚起か手口の紹介か分からなくなる。ただ、そういう事件が増えても「最近、特に増えている」って書き立てられるから、案外無責任で居られるんだろう。●書類に自動で押印するロボット。冗談かと思ったら真面目な記事だった。書類をセットするとAIが押印欄を認識し、自動的に押印、ついでに書類を取り込み、デジタル保存してくれるという仕組み。賢いが、ここまでやるなら印鑑文化を廃止してはどうかという気になってくる。ある程度技術が進むと、どうしても、これまで当たり前だった習慣や意識が問題になる。電話文化もまさにその1つで、昔は伝達手段が電話しかなかったので、それを中心にコミュニケーションが形成されていたが、電話を受ける方の都合など一切考えずに、かけた側が最優先で割り込みできるような乱暴な仕組みが見直されつつあるのもその1つ。こういう技術の壁になるのは、技術面よりも使う側の意識の問題。誰も明文化していないが「●●しないと失礼になる」という定着した習慣によって、なかなか普及しない。働き方改革だ、生産性向上だ、などと言うなら、そういう詰まらない手続きこそ見直すべきだが、それをなくすと中途半端な管理職の権限が消失するので、こういうのを主導すべき中途半端な管理職が積極的に動かず、結局「トップダウンで成功した」という事例を増やすだけになる。まぁ、このハンコマシン、技術そのものは興味深く、どこに印鑑を押すのかも自分で判断するんだから面白い。以前、お茶会ロボットの話を聞いたが、適当に並べられた茶道具を自分で認識し、自分で湯を汲んで茶を点てるのは、なるほど、AIだと思う。興味ある人は、こちらの映像をどうぞ。

→お茶会ロボット:https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=5sKXyfasIz4&feature=emb_logo

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