2019年10月24日 記事
落ちている棒はテンションが上がるアイテム

2019年10月24日(木)

●面白い考察だった。ネットで「男は棒を拾う生き物。本能だから捨てて来なさいとか言わないで」とツイートしているものに対し、女性からの反応があった。それによれば、女の子は、小さい頃から『危ないから、汚いから、女の子なんだから』という理由で捨てさせられてきた、という。なるほど。『女はすぐ泣く』にも通じるものがあるが、泣くと「男なんだから」という理由で許されなくなり、感情を表に出すことをしなくなるのと一緒だろう。最近は性差を意識しないような教育が流行っているらしいが、その実、一部のフェミニストもどきが騒いでいるだけで、幼児雑誌のふろくは、男の子は戦隊モノ、女の子はお化粧グッズだったりするのは、全然変わっていない。そう考えると、羞恥心もその1つで、女は素顔を晒してはならんと女性に布を被ることを強要する国もあるが、もし、あれが「時代遅れだから止めよう」という運動になったとしても、「そうは言ってもねぇ」となる気がしてならない。いや、そんな宗教の話でなくとも、お化粧のない状態、いわゆる「すっぴん」を晒すかどうかも同じようなもの。化粧など必要がないから止めましょう、と言われたところで、一斉に止めるとは思えない。●ある技術が発達したが、全く別に技術がそれを凌駕する話。難しいようで意外と珍しくもない。例えば、エネルギー。「これからは石炭の時代だ」などと当時は産業技術の最先端だったろうが、それが石油に変わり、今に至っている。石炭を上手に扱うための技術は全く陳腐化して使えないだろう。そんな話の1つ。グーグルは、スーパーコンピューターが1万年はかかるだろうと思われた数学の問題を、量子コンピューターが200秒で問いたと発表した。まったく仕組みが違うので、徒歩と戦闘機を比べるようなものだと思うが、何だか、その差が大きすぎて、すぐに頭に入ってこないスケールだ。こういうものの開発速度が無茶苦茶速いのは、今更語るまでもなかろう。自動車のクラシックカーを語れる人はそうそう居ないが、パソコンの歴史を語れる人があまり珍しくないことを思えば、10年も経てば、そうとうな昔話が語れるという業界と言えよう。「スーパーコンピューターでは、こういうお作法で処理すると上手に使えるんだぜ」みたいなノウハウも、全く別の存在がやってくるとなると、あまり役に立たなくなる。温故知新が報われない業界なのか。それとも、宇宙人が飛来してきた時の絶望感は、こんな感じなのかと。★☆★
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