
一面使った無駄な言い訳
2019年09月05日(木)
●中日新聞が一面使って、京アニ事件を取り上げていた。いや、正確には『被害者実名報道 問われる意義』とあるので言い訳記事だろう。『京アニ放火 メディアの対応に批判』などと、他人事みたいに書いてある。そのそも、この問題、報道を望まない、という声を無視して、自分勝手な『社会的意義』を押し付けて公開しただけの事。良くも悪くもそれ以上ではなく、わざわざ1面使ってやるべき話じゃない。しかし、言い訳をしなきゃならんのだろうな、何せ『中日新聞名古屋本社読者センターにも4日までに、本紙の実名報道を批判するメールが約20通寄せられている』から仕方がない。これが普通の記事なら『批判の声が多数寄せられている』と書くだろう。あえて「20通」を出すことで、これだけの騒ぎなのに、たった20通か、と思う人もあろうし、そもそも、書いてる本人が「たった20通じゃん」と思っているフシすらある。それに1面使って書いている割に、その対象が『中日新聞名古屋本社読者センター』だ。中日新聞に対して寄せられた声がどれだけか、など全く触れていないし触れる気もないのだろう。よくも、こんな酷い言い訳記事を載せたものだ。もちろん、実名の必要性を主張しながら、記者の名前すら署名がない。●一方で、『飯塚幸三』の名前が報じられない、との声がある。池袋の暴走老人として名が知れた人物だが、一部報道では既に『旧通産省の幹部だった88歳のドライバー』などと書かれている。間違いなく加害者であり、逃げも隠れもしないのであれば、普通に実名報道で良いだろう。芸能人に配慮して「●●メンバー」などと不自然に付ける場合もあるが、このジジイに対して「容疑者」「氏」「さん」などと付けるのは、各社で考えれば良いこと。いくら何でも「ドライバー」はなかろうに。この問題、勲章持ちだから、という言い方をする人もあるが、勲章は過去の実績に基づいて贈られるものであり、この先、どうなるかなんて保証するものでもないが、お役人の『ボクたちが認めた一流の人物』なので、事故なんか起こされると『困る』とでも思っているんだろう。人を殺しておいてバカバカしい面子だな。そもそも、高齢者の危険運転が社会的に問題になっているご時世だ。この話、クズ老人であれ勲章持ちであれ、高齢になってからの運転は区別なく危ないですよと社会に知らしめる絶好の機会じゃないか。亡くなった人を生き返らせることは出来ないが、自身のご立派な経歴を持ち出しても、やはり、高齢者の運転は危険だと思います、と訴えれば説得力は絶大、せめてもの償いになろうに。それなのに、社会的意義がないと判断したマスコミは匿名報道、本人がまともに謝罪したという話すら耳にしない。有り体に言って、クズの他の言い方が見当たらない。★☆★