2019年07月14日 記事
こだわりとそれしかできないは紙一重

2019年07月14日(日)

●なぜ、ラーメン屋の中には、自己満足でやっているバカが混じるのか。麺にこだわり、スープにこだわり、そんなもん、テメーの努力であって客が知ったことじゃないが、勘違いしたラーメン屋を崇拝するバカがあるおかげで調子に乗るんだろう。「このプログラム、少し時間がかかったけど、ものすごく上手に組めたな」といった苦労など、誰も喜ぶものでもなく、むしろ時間がかかったことで、後の作業に影響が出る方が問題になろう。下手な芸術家気取りの作品はコンセプトとか解説とかがないと楽しめないものが多いが、彼らに「見た目一発」で下される可否判断を受け取るだけの勇気がないのだろう。ラーメンも同じ、食い物なんて、好みも味覚も人それぞれなのに、それを「こういうこだわりがあって」と押し付けておいて、とにかく「うまい」と言わせたいのだろう。個人的には、勘違いして甘えた連中だと思っている。もちろん、味もわからない客風情が何をいう、という話だが、そういう人間も混じっているんだから仕方がなかろうに。●面倒臭いラーメン屋の記事を見かけた。「一人一杯、麺類の注文をお願いします」「乳児・幼児お断り」の貼り紙だそうだ。石垣島にあるカウンター8席の店。島時間というものを知らないが、そんなところで都会の商売をしようとしている時点で、何かズレている。そもそも、ラーメン屋で2人で1杯とか、持ち込みとか、普通にしている人を見たことがないが、島では、そのくらいのおおらかさがなければやっていけないんじゃないか?カウンター8席に乳幼児を連れてくる客もどうかと思うが、「石垣島という観光地にせっかくきたんだから」という観光客なら、「そんなこだわりがある店に行ってみたい」と思うのは普通だろうに。ただ、こういう『マナーの悪さ』が店主には「日本人はマナーが悪い」と映ったようで、結果、「日本人お断り」の貼り紙をしているという。客にしてみれば、面倒臭い店が一目で分かって良いと思うが、店は客が減って困っているらしい。経歴は、それなりにラーメンで長い間商売してきたらしいが、ラーメンを作る職人としてはそれなりの腕でも、きちんと店を経営するという能力は足りてない、というだけのこと。しばしば、製造業なんかで「いいもの作れば売れる」と考えている理系バカが勘違いするのに似ている。確かに、いいもの作れば売れるが、その「いいもの」とは世界中の誰もが考え付かなかった画期的な商品であり、そこらの人間が考えられる程度のものが、その範疇に入らないことを知らない。ラーメンが上手に作れる程度で、店が経営できると勘違いしているなら、哀れとしか言いようがない。★☆★
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