2019年07月18日 記事
「展示会」という外出の名目

2019年07月18日(木)

●人とくるまのテクノロジー展、というのに行ってきた。正直に言えば、午後から別のフォーラム参加があったので、午前中に1時間ほど立ち寄っただけだが、なかなか、面白いものが多かった。こと、車に関わる技術など、昔の板金塗装でトンテンカンというものではなく、かなりコンピュータ技術が入っており、システム屋が見ても面白いが、自分などが普段使っているものとは分野が違うので、まぁ、ほとんど物見遊山か。画像処理や位置の把握など、自動運転には欠かせない技術で、なるほどと思う面も多々ある。その一方で、入場無料で事前登録もして行ったのに、入り口に行列ができていたのには笑うしかなかった。メールを印刷した事前登録の証、そこにユーザーIDやパスワードなどが印刷されているが、受付で手渡されたのは、ただの名刺ホルダー。バーコードも何もない。であれば、あんなの機械的に事前登録の印刷物と引き換えに手渡せば良いのに。いや、それ以前に、展示されている高度なテクノロジーの一片でも使えば、入場登録も、もっとスマートに行えるのに、どうして、そこはローテクなのか。この辺りの『運営』のお粗末さを見るのも、自分の中では展示会へ足を運ぶ理由になっている。人が悪いと言う人もあろうが、「ほら、こんな素晴らしいものを作れるんですよ!」と華々しく展示しているのに、入り口で待たされているとか、説得力に欠けるだろう。●IT関係の展示会は、結構、そういうパターンが多い。毎年『楽しみ』にしているF通フォーラムなど、まさにそんなところ。人工知能による業務効率化だの、画像認識による高速判別処理だの、素晴らしい技術をアピールしているのに、どうして、受付がメールに印刷されたQRコードを受付で読み込んで、その場で、名札を印刷するような真似をするのか。百歩譲って、何らかのコードを印刷したものを持参させるなら、入り口付近で、その印刷物を、さっとカメラに向けるだけで識別できるとか、そういうことに使えば良いのにと思うわけだが、如何か。いや、展示会会場で「こういう事が出来るですよ」と資料を説明するより、入り口で使われている技術がそれですわ、と言った方が説得力があろうに。ただ、主催が大きい企業の場合、その展示会は、展示が目的ではなく、アフター5的な「お仕事」のために展示会に足を運んでもらうためのものなので、駆り出されて展示している子会社、関連会社の苦労など、あまり関係がないのだろう。★☆★
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