2019年07月21日 記事
会見という名の暴露合戦こそ、数字の稼ぎ時でしょ

2019年07月21日(日)

●吉本興業とクビになった吉本芸人。そもそも、ほぼブラックな経営形態で、それが芸人らの自虐的な冗談だったとしても、ある程度の真実を含んだネタだったのだろう。色々と胡散臭そうな話が飛び交っている。ただ、文化人枠もあり、故勝谷氏もそっちだったろうから、一概に良い加減な会社とも言い難い面もあろうか。だいたい、芸人というきちんと会社勤めできそうにない人間を拾うような会社なんだから、どちらの言い分が真実かなんて分からないが、どちらの話が本当だとしても、あまり関係のない話。ただ、いまだに「会社に許可なく仕事をした」のが悪いのか、「反社会勢力と関わった」のが悪いのか、はっきりしないままゴタゴタ騒いでいる間がある。前者なら、会社のマネージャとやらの管理責任もあろうし、後者なら、その反社と呼ばれる「悪い人たち」が全く咎められないのがオカシイわ。●このゴタゴタに登場する連中で、面白く感じているのが「反社会勢力」とやらの存在だ。詐欺集団とか報じられているが、どちらにしろ犯罪者かその候補者の集まりであり、まっとうな人間ではないが、まっとうではない感性で生きているのに、そこらのお笑い芸人の三流芸をゲタゲタ笑っているのかと思うと、何だかガッカリじゃないか?いや、悪人=クールな存在、といった映画か何かのイメージと勘違いしているだけの話だが、あまりにも俗っぽい。詐欺集団とやらが、他人様から騙し取ったカネで芸人を呼んで、ゲタゲタ笑っていると思うと、ああ、そんなことにしかカネを使えないのか、と思ってしまう。中学生あたりが怪盗ルパンに憧れているような勘違いだと思われても構わないが、所詮、真っ当に働けないクズだから、他人様のカネを奪うことしか考えらえず、でも、得たカネでやっているのは、低ランクの俗物という有様。何だか、ヤクザまがいの商売をしている芸能事務所と息が合いそうだ。●この手の騒動、結局はテレビが主なメディアだが、のべつまくなし状態で、つまらない情報を垂れ流し続けるため、テレビ慣れした視聴者は、少し前の話題をすぐ忘れてしまうようになるだろう。空虚な娯楽、とでも言えば詩的かも知れないが、無駄な時間と言えば否定もできない。一方で、ネットは自分に興味のある情報ばかり集め、それを自分の時間で考えることも可能なので、より心の中の滞留時間が長い情報メディアと言えよう。この特徴、情報を得る手段としては優れているように思えるが、その反面、小さなことにずっとこだわったり、ネチネチと恨みを募らせるバカが増えたのは、そういう特徴が元凶かも知れぬと思う面もある。どちらにしろ、情報を受け取る側の問題なのは間違いないが。★☆★
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