2019年07月23日 記事
喋って済むなら安いもんや。いくらでも喋りまっせ、みたいな。

2019年07月23日(火)

●『他に行き場のないヤツ』、良い意味でも悪い意味でもあるが、大抵の場合「普通の会社員」には向いていない人で、悪い意味の方に使われることが多い。その極端な例がヤクザ組織だろう。学校を中退したり、家出したりして、他に行くところのないのを言葉巧みに取り込んで仲間にする手口。最近は、ロクに勤め人として役に立たないようなヤツの行き着く先が野党議員じゃないかと思う面もあるが、あながち的外れでもなかろう。そういう意味で考えれば、芸人もその1つ。私生活がまともそうな人もあれば、どっちもだらしなさそうな人もあるが、その個性的な容姿の持ち主なども含め、芸人以外の道がなさそうな人の受け皿が吉本興業みたいな存在だろう。結果、ヤクザと吉本は同じような経営方針じゃないかと勝手に思っているが、如何か。●昨日、社長が延々と会見をしたようだが、普通の会社なら通用しない恫喝まがいの内容も「冗談」で済むんだから、会社もそうだし、そういう事務所とお付き合いしているマスコミも、色々とオカシイが、要は、そういう社会ってこと。仮に、所属している芸人に、会社経営とか営業とかのセンスや実力があれば、と思うが、正解なくその時々で笑わせたもの勝ちという過酷な世界で、そういう『余所事』にまで手を広げられるひろは少なかろうから、無理な話。何の取り柄もない会社員から見れば、自分を売り物にできる一芸を身に着けているだけでも羨ましいと思うが、「どこでもやっていける」という選択肢がないのはかえって身を縛る結果を招く。契約解雇された芸人と和解するとかありえないが、他に行き場のない事を知った人間や、事務所から外れた人間に対するマスコミの態度を知っていれば、そんなことも言っていられないだろう。損得計算で言うなら、長話で茶を濁したカイシャの一人勝ちか。●手打ちとなると、この問題の発端、反社とのつながり、の部分は完全に意味がなくなったことになる。そして、端的に言えば「カイシャに許可なく勝手に営業したなクビだ」が残るだけ。ただの内部的なゴタゴタだが、ここでもう1人の『勝者』が見えてくる。叩きの材料に使われていた反社会的勢力という連中だ。不覚的な情報の中に、吉本はかつて、その連中の仕事をしていたと言うものもあるから、それは『お客様』だ。ただ、芸人を「許してやった」ではなく、お客様の顔も潰さない。商売というより仁義とか、そんな方面の話かね。いや、ビジネスやがな。★☆★
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