2019年04月13日 記事
リアリティの方向性

2019年04月13日(土)

●校庭に白線などを引き、作り物の信号機などを置いて実施される『交通安全のお話』、子供の頃、学校なんぞで開催されたが、ダンボールなんかで作られたような自動車など、リアリティのない寸劇。そう思っていたのは、自分だけではなかったようで、最近の訓練はスタントマンなどを使ってリアルに実演するというのをテレビなんぞで見た記憶がある。まぁ、あれもリアルではあれ、プロがケガをしないように、上手に演技をする訳だから、リアルであっても交通安全の意識向上にはつながらないんじゃないかと思っている。「上手に避けたら大丈夫」みたいな感じで。まぁ、そういう実演の最中、実際にスタントマンが轢かれて死ぬという事故が起きた。トラックのバンパーにしがみついて着地する予定だったのが、巻き込まれたらしい。中学生約470人の前で起きた惨劇。「交通事故の怖さを体を張って伝えられて本望」かどうかは分からないが、起きるべくして起きた事故だろう。この手の教育、「事故そのものの怖さ」ではなく「事故後の怖さ」を教えるべきだと思うよ。●吉野家が赤字、6年ぶりだそうだ。家と会社の往復がほとんどの生活で、年に1回行くか行かないかの頻度だが、たまに食べるとふつうに美味しいと思うが如何か。外食産業は激戦区な業界の1つだが、安かろう悪かろうだったものが、それだけでは勝負が出来なくなったため、値段と質で、とにかく差別化を図ろうと努力している姿がよく見え、様々なキャンペーンや新メニューが発表されている。自分の中では、飯屋なんてのは「いつ行っても同じものが出てくる安心感」が必要だと思っているが、年1回のオッサンよりも、頻繁に利用する人のために刺激や変化が必要なのだろう。外食が贅沢だった時代を過ごした昭和のオッサンでも、もはや、そんなことを忘れている時代。むしろ、そういう年齢層が経営しているであろうことを思えば、その迷走と努力が興味深く映る。まぁ、こんな時代、「おふくろの味」なんてのも、意外と無くなりつつあるかも知れないし、下手にそんな事を公の場で言えば「女性が食事を作って当たり前だと決めつける女性蔑視な感覚です!」とか言われて叩かれる時代だ。食を巡る感覚は時代と共に変わっているが、食は最も身近な行為の1つだからこそ、人それぞれの価値観・常識は大きく異なる。それを踏まえれば、吉野家なんて、オッサンのオアシス的存在であって欲しいと思う訳だが、叶わぬ夢だろうか。★☆★
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