
好きこそ物の上手なれ
2019年06月19日(水)
●新潟、山形を中心に強い地震があった。他の大災害と比べて被害は少ないにせよ、負傷者も出ているようで、災害は災害。特に、本震ではなく余震の可能性もあるので、当面は警戒が必要だろう。東日本大震災依頼、避難への躊躇が最もリスクが高いと判断したのか、過度に騒ぎ立てているようにも見えるが、実際は、慣れてきたからうるさいと感じるのだろう。忘れた頃にやってくる、は言い得て妙だ。それにしても、NHKの速報。津波の到達予想の欄にあった『すぐ来る』の文字は、さすがに怖かったな。●『セミ成虫の寿命1週間は俗説! 1カ月生存「証明」 岡山の高3 学会で最優秀賞』、岡山の高校生が調査し、セミは地上に出てきて1週間で死ぬ、というのが俗説っぽいよ、という結果を得た。学術的な『証明』と言い切るのは難しいかも知れないが、確からしい内容に感心する。特に感心するのは、その調査方法。7月中旬から9月中旬にかけての3ヶ月間、セミを片っ端から捕まえ、油性ペンでマーキングする事の繰り返し。マーキングしたのは863匹で、そのうち15匹を再捕獲、4匹を再々捕獲することに成功したという。「なかなか再捕獲できず、調査の効率は非常に悪かった」という本人の弁の通り、効率は悪いが、捕まえて飼育するわけにもいかない内容なので、あまり選択肢もない。結果『アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの3種で10日以上の生存を確認。最長生存確認記録はアブラゼミが32日間、ツクツクボウシが26日間、クマゼミが15日間』だったそうで、たまたま長寿命な個体が再捕獲された可能性もあるにせよ、1周間で死ぬ、が疑わしいのは確かだ。この手の昆虫研究、意外と、専門の学者ではない愛好家による新発見は多いという話らしいが、そのお手本みたいな話と言えよう。そもそも、その調査のきっかけは「そもそもセミの死骸を夏の間に見かけることが少ないのはなぜか」という疑問から始まったというが、言われてみれば、ああなるほど、と思う疑問だが、凡人は、それから調査しようなどと思い立たない。そう言えば、テレビでは、ヘンテコなお笑い芸人みたいな立ち位置にいる『さかなクン』も、その実、お魚大好き少年で、TVチャンピオンなどの番組にしばしば出演していたが、そのまま、その筋の研究屋さんになるとは立派としか言いようがない。★☆★