ある意味同じ、銃社会とクルマ社会
2019年05月11日(土)
●経済産業省のキャリア官僚が覚せい剤で逮捕された。アメリカから密輸しようとしたというが、省内でも使用していた疑いがあるとか。「自分が使うためだった。仕事のストレスから覚せい剤に手を出した」と供述しているが、何だかなぁ。ある意味、酒や煙草もストレスから逃げるための薬物だと思っているが、どちらにしても、そんなもん一時的な逃げなので、何ら役にも立たんわ。最近、違法薬物の事件記事をよく目にするが、その多くは新聞の地方欄。小さな記事だが、こんなところで普通に取り引きされていると思えば、発覚するものなど、氷山の一角。我々が思っている以上に、普通に浸透している可能性がある。まぁ、ネットで注文して、適当に梱包してもらえば、個人輸入の通販グッズだと思うだろう。何とも恐ろしい時代だ。●一方、この事件を受けて、「ピエール瀧に比べて扱いが軽すぎる」などと言い出す人がある。はて?芸能人が受けた『社会的制裁』とやらは、法的な手続きとは関係のない話。麻薬取締法違反で逮捕されることは、芸人だろうが官僚だろうが変わりはない。この手の事を言い出す人は、アベ政権憎しか、私刑好きの手合いだろう。どちらも偏っている。もし仮に、キャリア官僚という立場が大きな影響を与え、ピエール瀧並の対応を迫るなら、経産省いやすべての省庁職員の尿検査なりを直ちに実施して、他に汚染が広がっていないかを確認し、国民に示すべきだろう。そのレベルの重大犯罪だと自覚すべきだ。●愛知県の西尾市でも交通事故があった。大津のニュースで賑わっているから、あえて目立つように「またか」と報じている感もあるが、その実、それぞれの事故は別のもの。運転していた無職29歳を逮捕したが、無職のくせにドライブなんかするな、というのは暴言だろうか。何にしても、右折事故が目立っているが、もう1つ事故が多いのは自宅付近。運転手も歩行者も、いつもの場所だからと気が緩んで事故になるケースが多いという。この無職は、右折を大きく内側に入り込んでのショートカットなので悪質と言うかクズと言うか、無職のくせに急ぐ理由もなかろうに、というと暴言になるだろうか。「人とぶつかったことに間違いはない」という最近流行りの供述は、何か腹が立つが、加害者が聖人であろうがクズであろうが、痛い思いをするのは被害者の方。あの事故の後、いつも以上に慎重に運転をしている人が増えた気がする一方で、自分とは全く関係ないと言わんばかりのバカもある。池袋で老害ミサイルが歩行者などを轢き殺した事故を受け、免許を返納した高齢者が増えたというが、たいてい、そういう人は事故を起こさない側の人。起こすやつに限って、根拠のない自信を持って運転している。★☆★